「翔君・・・この子は?」
僕の制服を引っ張りながら麻衣が聞く。
「ああ・・・妹だよ」
最悪の状況。
いづれかはこうなることがあるとは分かってたけど。
でも・・・今かよ・・・。
「そうなんだ!初めまして。私麻衣っていいます!」
明るい声。
すべてを知って・・・麻衣。
今、君はなにを考えてる?
どうして、すべてを知っててそんな笑顔?
「あ、はじめまして・・・」
自然に紗希はペコリと頭を下げた。
「うん。これからよろしくね!」
これから。
その言葉を誇張した麻衣。
それはきっと紗希に向けたものじゃなくて、きっと僕に向けたもの。
今の麻衣は少し嫌な女だ。
「麻衣さんは・・・翔の友達なんですか?」
そうであってほしい。
そう聞こえるようだった。
やっぱり、兄妹でも兄に恋人ができるのは何となく嫌なのだろうか?
そんな想いを打ち崩すように
「私は翔君の彼女だよ」
躊躇いもなく麻衣は即答した。
微笑みながら。
その微笑みの裏で何を考えてる?
紗希のことをライバル。
そして邪魔な存在として見てそうだ。
「そうなんですか・・・」
俯く紗希。
そんなに嫌なものなのか?
少し疑問に思う。
所詮・・・兄なのに。
「さすが翔だね。こんな可愛い彼女さんが作れて」
皮肉。
僕にはそう聞こえた。
きっと紗希にはそんな風に言っているつもりはないだろう。
だけど・・・なんとなくわかる。
「ああ・・・」
「じゃあ、私教室に戻るね」
暗い表情。
「紗希ちゃん?」
心配そうに声をかける麻衣。
けど、その声からも逃げるようにこの場を離れていく。
紗希の姿が見えなくなる。
「麻衣・・・」
「何かな?翔君」
「言い方考えろよ」
「自慢の一つくらい言わせてよ。相手は恋敵なんだから」
「自慢って・・・」
「私が君の彼女であるっていう自慢だよ」
「あっ・・・そう」
僕は苦笑した。
「それよりさ・・・」
「ん・・・?」
「大介君なにか言ってなかった?妹さんのこと」
紗希がいなくなっていった方を見ながら麻衣が言う。
「何をだよ・・・」
「いや・・・ごめん。なんでもない」
麻衣は焦りながら笑顔を浮かべた。
「てか、何で大介?」
疑問を投げかける。
「大介君は鋭いから。翔君とは違ってね」
「僕は鈍感だとでも?」
「うん」
即答。
言い返そうとしたが、大介にもお前鈍感だな、と言われたから言い返すのをやめる。
鈍感・・・ねぇ。
「まぁ、鈍感でも好きは好きだし」
「一つ聞いていいか?」
「何?」
「僕のどこが好きなんだ?」
バカみたいな質問。
そんなことは分かっていても、なんとなく聞いてみたかったんだ。
自分は何のとりえもなくて、ダメな人間だから。
すると、麻衣は
「花を愛でるのに花言葉を知る必要はないよ」
意味深な笑みを浮かべて言った。
「は?」
「まあ、私も花言葉はわからないんだけどね」
僕には麻衣が言ったその言葉の意味が良く話からなかった。
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最後の方の「花言葉~」
は使いたかった文章です。
ただ、文章を優先させてしまったので意味が通じにくくなってしまいましたが・・・。
ブログ紹介は週一でやるかもです。
だから、一ヶ月ちょっとかかりますね。
まあ、気分屋なんでわからないですけどww
明日は紗希編です。
そういえば、ブロがーさんから麻衣編の話をいただいたのですか・・・。
あった方がいいと思いますか?