10話 大好きだった大嫌いな男 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

私は、謎めいた部屋を出て、浩平の部屋に戻った。


「これでいい?」


少し強気に言う私とメイド服。


全く合わないのは明白だった。


「メイドでため口はおかしくない?」


「そこまで、浩平にする義務はないよ」


「・・・まぁ、いいけど」


彼は座っていたソファーから立ち上がり、私の方に歩いてくる。


「何?」


私は少し身構えた。


けど、その身構えには何の意味もない。


どちらにせよ、抵抗するなんてことは私には許されていない。


浩平にすべてを委ねることで、私たちの関係は成立するのだから。


彼は、私の手を引っ張り、自分の方へと寄せた。


そして、何のためらいもなくキスをする。


今、私たちは中学三年生。


でも、そうとは思えない。


この歳なら、こんなキス一つで赤くなるはずだ。


だけど、今の私はこんなキスごときじゃ何も感じない。


もう慣れてしまったから。


こうやってキスをされるのも。


私のファーストキスの相手は浩平。


確か中学一年生の頃だったと思う。


その頃の私はまだ初々しかった。


こんな方法でお金を稼ごうなんてみじんも思ってはいなかった。


二年後の私が、こんな単純に人に犯されるだなんて思ってもいなかっただろう。


ただ、普通の毎日が過ぎていくものだと思っていたはずだ。


そんな時のファーストキス。


残念ながらレモンの味はしなかった。


でもすごく嬉しかったのを覚えている。


大好きだった人とキスをしたのだから。


あの頃は大好きだった浩平。


私の初恋だったと思う。


けど、今は・・・。


浩平は何のためらいもなく、舌を私の口の中に入れてくる。


私もその舌を絡ませる。


『嫌々』ね。


昔の私なら『喜んで』だったかもしれない。


まあ、中学一年生にディープキスなんて発想はないだろうけど。


彼の右手が、私の胸を掴む。


私は、無意識のうちに声を出していた。


なんで・・・私はこんな人が好きだったんだろう。


ふと、そう思うことがある。


きっと、今の女子たちと同じ。


表の浩平はすごく優しいやつで、かっこよくて。


それで好きになっていったんだ。


しかし、裏は・・・。


浩平は、メイド服の中に手を突っ込んで、私の下着を慣れた手つきで外した。


ただの変態。


私にとって浩平は、大好きだった大嫌いな男・・・。






にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してくれると嬉しいです!!


書いてて、けっこうきついです。。


明日は、晴香編の予定です。


久しぶりのさわやかな方ですww


2人は光と闇ですからね~


亜美の過去。浩平との経緯とか謎めいた部屋とかは


今後です!!


ではでは♪