浩平の部屋のドアを開ける。
見慣れた光景が目に映る。
この光景を見慣れてしまったというのが少し嫌だが、まあ仕方ない。
浩平は、ソファーに寝転がりながらテレビを見ていた。
「相変わらず、ずいぶんな生活してるわね」
私は皮肉を込めてそういった。
「だろ?俺の家はお前の家とは違うからな」
浩平も嫌味のように返してくる。
「そうだね。で、今日はなにをすればいいの?」
「そうだなぁ・・・」
浩平はソファーから立ち上がり、クローゼットを開けた。
そして浩平は一つの衣装を取り出した。
私は、失笑した。
その衣装を見て。
「これに着替えてくれない?」
そう言った、浩平のいやらしい表情を見て。
「・・・ずいぶん御大層な趣味で・・・」
私はその衣装を浩平から、奪うように取った。
その衣装がなんなのか。
なんだと思う?
そう。あれだよ。
あの、秋葉原とかでよく見るあれ。
メイドってやつ。
「これに着替えたら報酬上げてやるよ」
「悪趣味だね」
「何とでも言え。別にお前に言われても何もおもわないよ。他の女子には男前で通ってんだから」
「あはは。そうだったね」
こんな男が・・・か。
私は思わず苦笑した。
「どこで着替えればいいの?」
「ここ」
「君に見せるように着替えろってこと?」
私の声には少し殺気が混じっていた。
「冗談だよ。俺もさすがにそこまで外道じゃない」
・・・充分外道だろ。
私はその言葉を喉元で抑えた。
「となりの部屋で着替えてこい。その部屋誰もいないから」
「お気遣いどうも。まあ、どっちにしろあとで裸見せることには変わりないんだけどさ」
「よくわかってんじゃん」
「浩平の性格もある程度理解してきたよ」
「へぇ。じゃあ、聞くけど俺はどんな性格?」
「表と裏で全く違う最低野郎。それと、変態」
「ご主人に向かって言いたい放題だな」
「言っていいって言ったでしょ?」
「そうだな」
「あともう一つ」
私は右手の人差し指を立てた。
「何?」
「榊原君と正反対の性格」
私はそう言った後、踵を返して浩平の部屋を出た。
となりの部屋に入って、私はメイドの服を着る。
こんなもの、どこで手に入れたんだか。
それに、これって高いだろ・・・。
メイド服を着た後、私は鏡を探すために部屋の中をうろつく。
生活感のない部屋。
家具とかは置いてあるのに、使った形跡が一切ない。
それは入った直後は気付かなかったのだが、こうやってよく見てみるとそれがはっきりとわかる。
なんで誰も使ってない部屋に家具が置いてあるんだろうか?
田代家は三人家族。
こんな大豪邸に住んでいれば、確かに使わない部屋もあるだろう。
家政婦さんもいないし。
まあ、たまに掃除に人を呼ぶことはあるらしいけど。
その人達の住み込みの部屋?
それは考えにくい。
そんな人たちのために、こんな高級な家具を置くはずがない。
てか、数日ならまず、使うことすらない。
じゃあ、誰の部屋?
無人なのを分かっているのに家具を置くバカはいないだろう。
今は・・・だれも住んでいない部屋。
昔、この部屋には誰かが住んでいたのだろうか?
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更新遅くなってすいません・・・。
なんか、最近ダメだなぁ・・・。
今日の小説はどうだったでしょうか?
何とも言えない終わり方ですけどww