9話 悪趣味 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

浩平の部屋のドアを開ける。


見慣れた光景が目に映る。


この光景を見慣れてしまったというのが少し嫌だが、まあ仕方ない。


浩平は、ソファーに寝転がりながらテレビを見ていた。


「相変わらず、ずいぶんな生活してるわね」


私は皮肉を込めてそういった。


「だろ?俺の家はお前の家とは違うからな」


浩平も嫌味のように返してくる。


「そうだね。で、今日はなにをすればいいの?」


「そうだなぁ・・・」


浩平はソファーから立ち上がり、クローゼットを開けた。


そして浩平は一つの衣装を取り出した。


私は、失笑した。


その衣装を見て。


「これに着替えてくれない?」


そう言った、浩平のいやらしい表情を見て。


「・・・ずいぶん御大層な趣味で・・・」


私はその衣装を浩平から、奪うように取った。


その衣装がなんなのか。


なんだと思う?


そう。あれだよ。


あの、秋葉原とかでよく見るあれ。


メイドってやつ。


「これに着替えたら報酬上げてやるよ」


「悪趣味だね」


「何とでも言え。別にお前に言われても何もおもわないよ。他の女子には男前で通ってんだから」


「あはは。そうだったね」


こんな男が・・・か。


私は思わず苦笑した。


「どこで着替えればいいの?」


「ここ」


「君に見せるように着替えろってこと?」


私の声には少し殺気が混じっていた。


「冗談だよ。俺もさすがにそこまで外道じゃない」


・・・充分外道だろ。


私はその言葉を喉元で抑えた。


「となりの部屋で着替えてこい。その部屋誰もいないから」


「お気遣いどうも。まあ、どっちにしろあとで裸見せることには変わりないんだけどさ」


「よくわかってんじゃん」


「浩平の性格もある程度理解してきたよ」


「へぇ。じゃあ、聞くけど俺はどんな性格?」


「表と裏で全く違う最低野郎。それと、変態」


「ご主人に向かって言いたい放題だな」


「言っていいって言ったでしょ?」


「そうだな」


「あともう一つ」


私は右手の人差し指を立てた。


「何?」


「榊原君と正反対の性格」


私はそう言った後、踵を返して浩平の部屋を出た。


となりの部屋に入って、私はメイドの服を着る。


こんなもの、どこで手に入れたんだか。


それに、これって高いだろ・・・。


メイド服を着た後、私は鏡を探すために部屋の中をうろつく。


生活感のない部屋。


家具とかは置いてあるのに、使った形跡が一切ない。


それは入った直後は気付かなかったのだが、こうやってよく見てみるとそれがはっきりとわかる。


なんで誰も使ってない部屋に家具が置いてあるんだろうか?


田代家は三人家族。


こんな大豪邸に住んでいれば、確かに使わない部屋もあるだろう。


家政婦さんもいないし。


まあ、たまに掃除に人を呼ぶことはあるらしいけど。


その人達の住み込みの部屋?


それは考えにくい。


そんな人たちのために、こんな高級な家具を置くはずがない。


てか、数日ならまず、使うことすらない。


じゃあ、誰の部屋?


無人なのを分かっているのに家具を置くバカはいないだろう。


今は・・・だれも住んでいない部屋。


昔、この部屋には誰かが住んでいたのだろうか?








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更新遅くなってすいません・・・。


なんか、最近ダメだなぁ・・・。


今日の小説はどうだったでしょうか?


何とも言えない終わり方ですけどww