空は綺麗な黄土色で染まっていた。
よく絵とかで見る色合いだ。
この色を出すには・・・。
そんなことを考えながら病院への道のりを歩く。
なるべく俊哉のことを考えないように。
考えると気持ちがどんどん沈んでいくから。
カラスの鳴き声。
今ではすごく煩わしく感じる。
いつもは全く気にしないのに。
私の歩く速度はいつのまにか遅くなっていた。
足が前へ進むことを拒んでいるよう。
それは、電車に乗って、病院に着いた時には、まるで重りのように重圧がかかっていた。
もう・・・目の前にいる。
病院の目の前。
私は自動ドアの前で立ち止まった。
そして、思わずこぼれた言葉。
「怖いなぁ・・・」
なにが怖いのか。
もちろん俊哉の容態が。
けど、知らないままじゃだめ。
現実から目を背けるように、目を閉じたままじゃだめなんだ。
私は意を決して病院の中に入る。
いつも通りの道を進んで俊哉の病室の前までいく。
そこで私は一度、大きく息を吸って・・・吐いた。
そして・・・ゆっくりドアを開ける。
「里奈ちゃん・・・」
俊哉のお父さんが私の方を向いた。
「遅れてすいません」
「大丈夫。それより、急に来てもらってすまなかったね」
お父さんの隣で、お母さんが泣いていた。
「どうしたんですか・・・?」
私はお母さんに話しかける。
「・・・」
お母さんはその問いには答えない。
「里奈ちゃん・・・もう気づいているだろ?」
代わりにお父さんが答える。
2人の間から、俊哉の姿が少しだけ見えた。
・・・呼吸器がついていない。
ドクン・・・。ドクン・・・。
胸の鼓動が速くなる。
覚悟していたのに・・・。
動揺している自分がいる。
そして、お父さんが放った言葉・・・。
「俊哉は・・・さっき死んだよ・・・」
「っ・・・」
その言葉を聞いた途端自然と涙が流れた。
私はお父さんの横を通って、俊哉のところに行く。
死んでる・・・?
そうは見えない顔。
涙が彼の顔に当たる。
「俊哉・・・起きてよ・・・」
いつ死んでもおかしくないって分かってた・・・。
もう目を覚ますことはないって知っていた。
けど、心のどこかで、もう一度目を覚まして、私に話しかけてくれる・・・。
そう期待してた。
そんな淡い期待があったから、私は君のそばにいられた。
大好きでいられた。笑顔でいられた!!
でも・・・。
逆に、こんな期待があったから、今のこうした絶望感が何よりも大きいんだ・・・。
「俊哉・・・俊哉・・・俊哉・・・俊哉・・・」
私は壊れたように、彼の名前を呼び続ける。
しかし、返事は返ってこない。
「うわぁぁぁ!!!」
私は君が眠るベッドに顔を伏せて、ここが病院であることも忘れて大声で泣いた。
この悲痛は鳴き声は、病室の中に響き渡った・・・。
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押してくれるとやる気が出ます♪
今日が一番のターニングポイントです。
俊哉の死。
あ、ちなみにここでは終わりません。
まだ、続くんで、これからも読んでくれると嬉しいです♪
俊哉が、目を覚ますと思ってた方々すいません~