27話 絶望 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

空は綺麗な黄土色で染まっていた。


よく絵とかで見る色合いだ。


この色を出すには・・・。


そんなことを考えながら病院への道のりを歩く。


なるべく俊哉のことを考えないように。


考えると気持ちがどんどん沈んでいくから。


カラスの鳴き声。


今ではすごく煩わしく感じる。


いつもは全く気にしないのに。


私の歩く速度はいつのまにか遅くなっていた。


足が前へ進むことを拒んでいるよう。


それは、電車に乗って、病院に着いた時には、まるで重りのように重圧がかかっていた。


もう・・・目の前にいる。


病院の目の前。


私は自動ドアの前で立ち止まった。


そして、思わずこぼれた言葉。


「怖いなぁ・・・」


なにが怖いのか。


もちろん俊哉の容態が。


けど、知らないままじゃだめ。


現実から目を背けるように、目を閉じたままじゃだめなんだ。


私は意を決して病院の中に入る。


いつも通りの道を進んで俊哉の病室の前までいく。


そこで私は一度、大きく息を吸って・・・吐いた。


そして・・・ゆっくりドアを開ける。


「里奈ちゃん・・・」


俊哉のお父さんが私の方を向いた。


「遅れてすいません」


「大丈夫。それより、急に来てもらってすまなかったね」


お父さんの隣で、お母さんが泣いていた。


「どうしたんですか・・・?」


私はお母さんに話しかける。


「・・・」


お母さんはその問いには答えない。


「里奈ちゃん・・・もう気づいているだろ?」


代わりにお父さんが答える。


2人の間から、俊哉の姿が少しだけ見えた。


・・・呼吸器がついていない。


ドクン・・・。ドクン・・・。


胸の鼓動が速くなる。


覚悟していたのに・・・。


動揺している自分がいる。


そして、お父さんが放った言葉・・・。


「俊哉は・・・さっき死んだよ・・・」


「っ・・・」


その言葉を聞いた途端自然と涙が流れた。


私はお父さんの横を通って、俊哉のところに行く。


死んでる・・・?


そうは見えない顔。


涙が彼の顔に当たる。


「俊哉・・・起きてよ・・・」


いつ死んでもおかしくないって分かってた・・・。


もう目を覚ますことはないって知っていた。


けど、心のどこかで、もう一度目を覚まして、私に話しかけてくれる・・・。


そう期待してた。


そんな淡い期待があったから、私は君のそばにいられた。


大好きでいられた。笑顔でいられた!!


でも・・・。


逆に、こんな期待があったから、今のこうした絶望感が何よりも大きいんだ・・・。


「俊哉・・・俊哉・・・俊哉・・・俊哉・・・」


私は壊れたように、彼の名前を呼び続ける。


しかし、返事は返ってこない。


「うわぁぁぁ!!!」


私は君が眠るベッドに顔を伏せて、ここが病院であることも忘れて大声で泣いた。


この悲痛は鳴き声は、病室の中に響き渡った・・・。









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今日が一番のターニングポイントです。


俊哉の死。


あ、ちなみにここでは終わりません。


まだ、続くんで、これからも読んでくれると嬉しいです♪


俊哉が、目を覚ますと思ってた方々すいません~