42話 期待してて  | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

18時30分。


少し早すぎただろうか?


私は腕時計を見ながら待ち合わせ場所に向かう。


明るく照らされた街灯の中の一本道。


そのなかの一番大きな木の下。


「あ・・・」


私はそこに着いて驚く。


既に君はいた。


まだ・・・30分前なのに。


「待った?」


私は聞いた。


「う~ん・・・10分ほど」


「来るの早すぎだよ」


「長嶋も十分早いと思うけど?」


相馬君は腕時計を見ながら言った。


「まあ、そうだけど・・・」


「待ってる時間もデートの一部だから」


彼はそう言って歩き出した。


「名言だね」


私はそう言って隣に並ぶ。


「だろ?」


相馬君はカラカラと笑った。


「で・・・今日はどこに連れて行ってくれるの?」


「行ってからのお楽しみじゃだめ?」


「わかった」


「ただ、期待してていいよ」


「凄い自信だね」


「一応、御曹司なので」


「一流のレストラン?」


「さぁ?」


彼は首をひねってごまかした。


彼の家は大金持ち。


銀行の社長だっけか・・・。


そんな話を聞いたことがある。


だから、彼と結婚したら玉の輿に乗ったという訳だ。


まあ、そこまでお金に興味はないが。


逆になさすぎるわけでもない。


ある程度生活できるお金と少し遊べるお金。


これは欲しい。


人間は愛だけでは生きていけないのだから。


どこかの恋愛マンガやドラマなどで聞いたことあるセリフ。


だれもがあるだろう。


『お金なんていらない。君さえいれば』


とかなんとか。


そう思うのは素晴らしいことだが、実際にはそうもいかない。


そんなロマンチスト・・・。


それが成立するのは学生の恋愛ぐらいだ。


もし、私が将来結婚するなら・・・。


ある程度の収入を望むかもしれない。


愛を優先できないかもしれない。


なんて、理屈で考えられるレベルで好きになれるはずもないのだけど。


「あ・・・着いたよ」


彼がビルみたいな建物の前で立ち止まった。


店の看板はどこにもない。


むしろ、高級ホテルとか高級マンションとかそっちの類に見える。


どうくるのか全く想像できない。


「目が点だぜ?」


相馬君がからかってきた。


「そりゃ・・・どこに行くのか全く想像できないんだけど・・・」


「じゃあ、ヒント」


彼はビルのドアをかぎで開けた後、私の方を向いた。


「なに?」


「レストランではありません」


「だろうね~」


彼は「あはは」と笑ってロビーを横切る。


マンション・・・ぽい。


・・・シャンデリアあるけど。


少し歩いた先にエレベーターがあった。


彼がその中に入り、14階のボタンを押した。


ドアが閉まり、私たちは無言になる。


なにか・・・密室に二人だと話しづらい。


相馬君も何も言ってくれないし。


そんなことを考えているうちに14階に着いてドアが開いた。


彼は無言で歩き出す。


「ねぇ・・・」


「ん?」


彼が反応してくれる。


「まだ?」


「ここ」


そう言って彼は一つの部屋で立ち止まった。


1403と書かれた部屋。


「ここなの?」


「うん。俺の部屋」


彼はドアノブに手をかけて部屋を開けた。









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