108話 さあ、振り返ろう・・・。 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side由美~


あれからは比較的充実した生活を送っていた。


蓮君との楽しい毎日を。


もう裕樹君のことはほとんど頭になかった。


毎日君に触れて・・・


デートして・・・


キスをして・・・。


君とひとつになって・・・。


そんな満たされた毎日の1ページの話・・・。


12月5日。


この日から・・・また歯車が狂ったんだ。


また、私には絶望が訪れた。


そう・・・。


私には幸せなんてなかった。


だって・・・私は運命に巡り合うことだけを考えていて


自分からは探しに行かなかった。


求める努力をしなかったんだから。


そんな私には当然の報いだったのかもしれない。


だから・・・こうやってすべてが終わった今私は後悔するんだ。


「もしもあの時・・・」


なんて言葉は通用しない。


人は過去に戻ることはできない。


できてしまったら人間じゃない。


まあ、過去に戻れないから人は後悔することができる。


後悔をしない人間はいない。


だから・・・これも一つの正解だと思ってる。


けど・・・。


自分言った直後・・・矛盾だけど・・・。


言わせてほしい。


あの時・・・あの最北端の地にいる時・・・


私たちがした選択は最善じゃなかった・・・。


だから・・・。


私は5冊のノートを取り出した。


そのノートの表紙には8月と書かれたものから


12月とかかれたものまである。


私は一番最近の12月のノートを手に取る。


そのノートを開いて、12月5日と書かれたページを開いた。


さあ、記憶を巡らせよう。


あのころへ・・・。