~side由美~
あれからは比較的充実した生活を送っていた。
蓮君との楽しい毎日を。
もう裕樹君のことはほとんど頭になかった。
毎日君に触れて・・・
デートして・・・
キスをして・・・。
君とひとつになって・・・。
そんな満たされた毎日の1ページの話・・・。
12月5日。
この日から・・・また歯車が狂ったんだ。
また、私には絶望が訪れた。
そう・・・。
私には幸せなんてなかった。
だって・・・私は運命に巡り合うことだけを考えていて
自分からは探しに行かなかった。
求める努力をしなかったんだから。
そんな私には当然の報いだったのかもしれない。
だから・・・こうやってすべてが終わった今私は後悔するんだ。
「もしもあの時・・・」
なんて言葉は通用しない。
人は過去に戻ることはできない。
できてしまったら人間じゃない。
まあ、過去に戻れないから人は後悔することができる。
後悔をしない人間はいない。
だから・・・これも一つの正解だと思ってる。
けど・・・。
自分言った直後・・・矛盾だけど・・・。
言わせてほしい。
あの時・・・あの最北端の地にいる時・・・
私たちがした選択は最善じゃなかった・・・。
だから・・・。
私は5冊のノートを取り出した。
そのノートの表紙には8月と書かれたものから
12月とかかれたものまである。
私は一番最近の12月のノートを手に取る。
そのノートを開いて、12月5日と書かれたページを開いた。
さあ、記憶を巡らせよう。
あのころへ・・・。