88話 不安 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

君と僕は今どんな道を歩いてるだろうか?


二人がもう一度繋がることはあるだろうか?


きっとその答えはこの修学旅行で見つかる。


・・・そんな気がするんだ。


明日から修学旅行。


楽しみでもあり不安でもある。


いや・・・不安の方が圧倒的に大きいか・・・。


夏帆との関係もあるし。


あの後、夏帆とは話はするが抱きしめてはいない。


だけど、それも結構きつい。


夏帆の寂しそうな表情を見るたびに・・・


隼人との半強制的な恋愛を見るたびに・・・。


なら、僕が夏帆を助ければいい?


正義のヒーローを気取って?


あはは・・・。


そしたら間違いなく夏帆の方に僕は流れる。


だから・・・夏帆は救わない。


救えない。


自分の信念を貫きとおすんだ。


僕はそんなことを考えながらベッドに仰向けになった。


明日の準備はもう終わった。


後はもう寝るだけ・・・。


明日は早い。


寝ようとした時、メールが来た。


相手は由美から。


『明日から、こっちにくるんだよね?楽しみに待ってるよ。こっちに来たらめーるして?そしたら、いる場所とかを教えるから。それで、近かったら会おうね』


僕はその文に


『うん。わかった』


とだけ打ち、目を閉じた。


北海道という、日本で一番寒い場所。


そんな場所で何が待ち受けているだろうか?


その時、携帯の着信音が鳴った。


由美から・・・だった。


『もしもし?』


『ごめん・・・ね・・・』


君はそう一言だけ言って電話を切る。


ツーツーツー。


間抜けな電子音だけが流れる。


「は・・・?」


何が何だかわからない。


由美は少し泣きそうな声だった。


この電話で僕はさらに不安になって当日の朝を迎えるんだ・・・。