76話 予想外の誘い | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

蓮・・・か・・・。


確か蓮は都内の学校にいると聞いた。


学校名までは知らないけど。


もし、僕が前まで通っていた由美のいるあの学校にいるのなら


夢が現実になる可能性がある。


でも、その可能性がそれだけ低いか・・・。


あの学校は知名度が高いが、あのレベルの学校はいくらでもある。


それに、もしあの学校にいたとしても、クラスは違うし


由美がいる特別選抜クラスとは関わりがない。


それにあいつは僕らと同い年。


もし、同じ学校にいたのならいままで気付かなかったことが凄すぎる。


だから・・・あの夢がもし叶うようなことがあるのなら、それは奇跡。


数多もの偶然を合わせた奇跡なんだ。


でも、そんな奇跡さえ起きてしまいそうな気がする。


だって・・・会うことがなかった・・・もう一生会うと思っていなかった


夏帆とこうやって会うことができたんだから・・・。


僕は授業中なのに関わらず携帯を開く。


まだ、由美からのメールは来ていない。


「はぁ・・・」


僕はため息をつきながら携帯を閉じた。


「裕樹君・・・」


楓が隣の席から小声で話しかけてきた。


「何?」


僕も小声で返す。


「大丈夫?さっきといいほんと具合悪そうだけど・・・」


「大丈夫だよ。ありがと」


僕は笑顔で返した。


気晴らしに少し頭を回す。


その後、僕が黒板を見ようと前を見た時、後ろを向いた夏帆と目があった。


夏帆の口が動く。


僕はそれを読み取る。


「きょ・う・いっ・しょ・に・か・え・ら・な・い・?」


え・・・?


今日いっしょに帰らない?ってこと・・・?


なんで・・・?


僕は戸惑いながらも頷いた。