それから、どれくらいの時間が経っただろうか・・・。
一週間?いや・・・二週間くらいか・・・。
がんの摘出手術をした後、抗がん剤を何度も飲んで・・・。
がんはどんどん広がっていく。
病状は悪化するばかりだ・・・。
真美は助かるのだろうか?
苦しそうな真美。
そんな彼女を見て、僕はそんなことを思ってしまう。
そして、面会時間になり僕は真美の病室の中に入る。
「体調はどう?」
入ってから、毎回最初に聞く一言。
そして真美は普段通りピースサインをして僕に笑顔を向ける。
けど・・・その笑顔は明らかに作り笑い。
「元気いっぱいだよ」
どこが・・・。
「それはよかった」
そういって僕は笑顔を見せる。
「私の具合どうだって?」
「ああ・・・がんは進行が遅くなって、収縮しているらしいよ」
それは嘘・・・。
けど、進行が進んでいるとは言えない・・・。
「そうなの!?よかった~」
そう言って真美は喜ぶ。
僕の嘘を見破れない真美・・・。
「すぐ治るよ」
僕はそう言って、真美にキスをする。
「拓也・・・」
真美はほほを赤らめて僕を見る。
「ありがと・・・」
「うん」
僕は病室のドアを開けて、母さんと交代する。
面会時間が終わり、母さんがでてくる。
その時、医師に僕らは呼ばれる。
「お話があります。こちらへ」
そう言って、僕らが真美にがんがあると知った
あの不吉な部屋に呼ばれる。
そこに待っているのは、いいことか
嫌なことか・・・。