71話 寄りかかって・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「わからないよ・・・。まだ聞いてないから」


僕はバツが悪そうに下を向き、そう言った。


「嘘・・・。だよね」


「は・・・?なんで・・・?」


「わかりやすいよ。拓也は・・・」


そういって真美は笑う。


「で・・・?医師の先生はなんて言ってた?」


「それは言えないよ・・・」


「まさか、もう余命がでたの?」


「でないよ。真美は絶対死なないから!!」


力強くそう言って、僕は真美の手を握った。


「なんか、これって・・・TVとかのもうすぐ死んじゃうパターンみたいなんだけど・・・」


そんな冗談を言う余裕すら真美はある。


それなのに僕は・・・。


真美にがんがあるって聞いてこんなに動揺して・・・。


一番つらいのは真美なんだ。


だから、僕が励まさなくちゃいけない。


励まされちゃだめなんだ・・・。


その時、握った手の方に真美の涙が落ちる。


少し冷たい。


僕は、真美を抱きしめる。


「真美は強いよ・・・。けど、強すぎちゃだめだよ。自分ひとりの力で立てないときは、僕に寄りかかって・・・?」


僕がそう言うと、真美は


「うん」


と泣きながら頷いた。