70話 真美の瞳 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

二人きりになったのはいいものを


何を話せばいいかわからない。


なるべく、病気に関係のない話?


けど、逆に悟られてしまわないか?


そんなことを考えている間にも時計の針は進む。


「・・・何か話してよ」


呆れ気味に真美はそう言う。


「・・・うん。今度のデートどこに行く?」


とっさにそんなことを言う。


「なんか、必死だね」


真美は笑う。


「え?なにが?」


「話題探しが」


「そんなこと・・・ないよ」


「じゃあ、私からの質問」


「何?」


「私の病状はわかった・・・?」


真美は真剣な表情になって聞いてきた。


「ああ。肺がんらしいよ・・・」


「治るって?」


「・・・」


僕は言葉に詰まる。


ここで嘘を言うこともできる。


というか、嘘をつくのが普通。


『月単位だから、可能性はわからないって・・・』


けど、嘘をついても見透かされそうなんだ・・・。


真美の瞳を見ると・・・。