二人きりになったのはいいものを
何を話せばいいかわからない。
なるべく、病気に関係のない話?
けど、逆に悟られてしまわないか?
そんなことを考えている間にも時計の針は進む。
「・・・何か話してよ」
呆れ気味に真美はそう言う。
「・・・うん。今度のデートどこに行く?」
とっさにそんなことを言う。
「なんか、必死だね」
真美は笑う。
「え?なにが?」
「話題探しが」
「そんなこと・・・ないよ」
「じゃあ、私からの質問」
「何?」
「私の病状はわかった・・・?」
真美は真剣な表情になって聞いてきた。
「ああ。肺がんらしいよ・・・」
「治るって?」
「・・・」
僕は言葉に詰まる。
ここで嘘を言うこともできる。
というか、嘘をつくのが普通。
『月単位だから、可能性はわからないって・・・』
けど、嘘をついても見透かされそうなんだ・・・。
真美の瞳を見ると・・・。