僕はどうすればいい・・・?
暗闇に染まった空を見上げながら、
自分へ問いかける。
自分の想いをみんなに明かすこと?
それが正しい?
そうすることによって悲しむ人がいる。
その人と話すことがなくなるかもしれない。
その人はもう僕に笑顔を見せてくれないかもしれない。
香織は・・・もう僕のことを呼んでくれないかもしれない。
本当にそうなるかはわからない。
いつも通り接してくれるかもしれない。
けれど、それはきっと建前だろう・・・。
気付いたら、近くの公園の前まで来ていた。
昔、よく香織と遊んだ公園。
僕は、その公園のブランコに乗る。
金属がすり減る音が鳴り響く。
深夜ということもあり、周りには誰もいない。
ただ、一定の間隔で金属音が聞こえるだけ・・・。
昔の僕はきっとこんな感情で
ブランコには乗っていなかっただろう。
あの頃は、きっと香織のことをこういう風に
考えるとは思わなかった。
ただの友達・・・。
付き合って、こんなすぐに、
僕達の関係を白紙にしてくれって言ったら、
香織とは、きっと友達には戻れないだろう。
もう僕は、踏み込んだら戻れないところに来てしまったんだから・・・。
だったら、先に進むしかない。
香織との関係を崩して、自分が思うがままの道
を進むのか・・・。
それとも、自分の殺すのか・・・。
一度、自分を殺した。
殺すための道に行った。
けど・・・。
その時、誰かの足音が聞こえる。
と、同時に人のシルエットが公園の中に入ってくる。
誰だろう・・・。こんな時間に・・・。
暗くて誰だかの判別はまだできない。
その時、向こうから声をかけてくる。
「拓也・・・?」
その声が誰のものかは一瞬で判別ができた。