「香織のこと・・・好きなんだ?」
「うん・・・」
「私はもう、完全に妹になっちゃんたんだ」
そう言って、真美は天井を見上げた。
真美の目から大量の涙がこぼれ落ちていく。
真美の涙を見るのは苦しい。
けど・・・こうするしかない。
こうするのが、最善の選択。
真美が幸せになるための・・・。
「うん。ごめん。君をもう恋愛対象にはみれない」
「そっか」
「だから、真美は違う人と付き合って・・・」
「幸一君と?」
涙を浮かべながら真美は微笑する。
「え・・・?」
「知ってたよ。私が告白されたとき、拓也が、屋上にいたこと。あえて言わなかったけど・・・」
「真美・・・」
「お気遣い感謝します。けど、余計なお世話。それは私が決めることだから・・・」
「じゃあ、どんな選択をするの?」
「まだ、決めてないよ。二つの選択のうちどっちを選ぶかは・・・」
「二つって・・・?」
真美にそう聞こうとした途端、何人かの生徒の足音が聞こえる。
そこで話は中断される。
真美は急いで涙を拭いて、何事もなかったかのように
机に座り、本を読みだした。
僕も席に座る。
所詮、隣の席なのだが・・・。
途端に生徒が数人教室の中に入ってくる。
静かだった教室が騒がしくなった。
二つって・・・何なのだろうか・・・?
僕はそれしか考えることができなかった・・・。