「おはよう」
真美がそう言って微笑する。
「う・・・うん。おはよう」
僕の『おはよう』は少しぎこちない。
そのあとは、お互い下を向き無言になる。
そして、1分くらい経っただろうか・・・
真美が口を開いた。
「・・・なんで?」
いきなりの言葉に僕は戸惑う。
「なんでって・・・なにが?」
「香織と付き合うこと・・・」
「え・・・?」
どうやら、知っていたらしい。
僕は真美の方を見る。
下を向いたままだった。
「なんで・・・?なんで付き合うの?確かに、私たちはもう恋人じゃなくて兄妹!!でも、それが発覚したすぐに・・・こっちは・・・ごめん。なんでもない・・・・」
真美の目には涙が溜まっていた。
「僕は、もう真美を妹としか見てないから。僕が今好きなのは香織だ」
その言葉は真美にどう届いたのだろうか・・・?
きっと、真美にいいようには届いていない。
けど、それでいい。
そうすることで、きっと、真美は僕を兄として見て、
幸一のことを考えられる・・・。
僕を、最低の兄とみられるかもしれないけど・・・。
それでも、僕は真美のためにこの決断をしたんだ・・・。