38話 二人きりの教室 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「おはよう」


真美がそう言って微笑する。


「う・・・うん。おはよう」


僕の『おはよう』は少しぎこちない。


そのあとは、お互い下を向き無言になる。


そして、1分くらい経っただろうか・・・


真美が口を開いた。


「・・・なんで?」


いきなりの言葉に僕は戸惑う。


「なんでって・・・なにが?」


「香織と付き合うこと・・・」


「え・・・?」


どうやら、知っていたらしい。


僕は真美の方を見る。


下を向いたままだった。


「なんで・・・?なんで付き合うの?確かに、私たちはもう恋人じゃなくて兄妹!!でも、それが発覚したすぐに・・・こっちは・・・ごめん。なんでもない・・・・」


真美の目には涙が溜まっていた。


「僕は、もう真美を妹としか見てないから。僕が今好きなのは香織だ」


その言葉は真美にどう届いたのだろうか・・・?


きっと、真美にいいようには届いていない。


けど、それでいい。


そうすることで、きっと、真美は僕を兄として見て、


幸一のことを考えられる・・・。


僕を、最低の兄とみられるかもしれないけど・・・。


それでも、僕は真美のためにこの決断をしたんだ・・・。