20話 本当・・・? | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

その時、またあの映像が浮かびだされる。


5歳くらいの男の子と女の子が一緒に歩いているあの映像。


これは、なんなんだ?


僕の記憶・・・?


二人の顔が見える。


男の子と女の子はすごく不安そうな顔を顔をしている。


迷子ってことか・・・?


「どうしたの?」


真美が心配そうに声をかけてくる。


その真美の顔が、女の子に重なる。


女の子は昔の真美・・・?


じゃあ、男の子は・・・?


そっか・・・。


記憶が少しだけ・・・断片だけよみがえる。


僕は無意識のうちに真美の手首をつかんでいた。


「え・・・?」


困惑の表情で僕のほうを見る。


「昔、この水族館にきた・・・って言ったよね?」


「え・・・?うん」


「その時の記憶って覚えてる?」


「・・・なんで・・・?」


「きたって言ってるってことは覚えてるよね?」


もう質問じゃなかった。


まるで、尋問。


「うん・・・」


「その相手って・・・」


「思い出した?」


さっきまでの動揺はなく、彼女は微笑した。


それは、なぜか覚悟を決めたかのよう・・・。


「ああ・・・。まだ断片だけど・・・」


「言ってみて」


「昔・・・一緒にこの水族館に来たことあるよな・・・?5歳くらいの頃に・・・」


「うん。来たよ。君と一緒に」


「いつから、それが僕だって気づいてた?」


「最初に見た時分かったよ・・・。だって・・・」


真美は少し泣きそうな目をしていた。


それがなぜだかわからない・・・。


「なんで、泣いてるの?」


「え・・・?」


「僕たちって初恋の相手・・・だよね・・・?」


「え・・・?あ、うん」


少しぎこちない彼女の返事。


え・・・?違うのか?


僕の断片の記憶は間違っている?


「違う・・・?」


「違くないよ。君は私の初恋の相手。小さい頃の。覚えてる?私たち、お互いの親と一緒にきてはぐれちゃったんだよ。それで二人で迷子になって・・・」


真美の言い方は、まるで自分に言い聞かせているようだ・・・。


でも


「うん。まだ一部だけだけど覚えてる。真美と迷子になったのも」


少しずつ、記憶が混ざっている・・・。


真美は本当のことを言ってる・・・。


けど・・・真美は本当に初恋の人・・・?