海石榴市(つばいち)の恵比寿さん本日、三輪坐恵比寿神社の初市大祭の残り福にあやかりに家族で詣りました。日本で最初に開かれた市場は、海石榴市(つばいち)と呼ばれる市で、三輪山の南麓の金屋という崇神天皇の都、磯城瑞籬宮跡があったところで初瀬川の川べりに物々交換の市として開かれました。かつては「つばきち」と呼ばれていましたが、今はつばいちと読んでいます。この地には、椿の林が茂って、霊木として尊ばれ、ここで商取り引きをすれば、誤魔化そうとするこころがなくごまかされることはないと考えられていた。古代大和における重要路が交わるところであり、いくつもの道が交差するところから八十衢「やそのちまた」と呼ばれ栄えていました。秦氏ゆかりの初瀬川による水上交通もこの辺りを起点としており、水陸の交通の要衝でありました。しかし、延長4年(926)7月の大雨で、初瀬川が氾濫してその後、市と恵比寿神社も三輪の地へうつりました。その昔、磯城邑には、「海石榴市」や箸墓古墳の近くの「大市」そして、十市御県坐神社の近くの遠市「十市」があり栄えていた事がその名から伺えます。