序章~夢の始まり~ | ヨッティのブログ

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いよいよ自立生活に向けた準備が本格的に始まった。先日は青森の自立生活センターから講師の方がいらして第一回目の自立生活プログラム(ILP)を受けました。第一回目では法律や制度の歴史と雇用主としての責任や心得などを教わりました。


法律や制度のことは今までそれほど意識することはなくて、その仕組みや内容については無知と言えるほどでした。病院は支援体制が整っている環境であって、言い方は悪いかもしれないが自分が何もしなくても周りが勝手にやってくれる環境。


行政から届く申請書類は病院の指導員や親に預ければ申請をしてくれていたので、どこに相談すれば良いのか、どうやって申請したらいいのか、行政とどんな交渉をすればいいのか、今の僕には正直まったくわからない。今まですべて周りに任せっきりにしていたツケが回ってきたのだと感じている。


支援体制が整った場所というのも必要であって大事なものではあると思うが、そのような環境下で長年生活しているとエンパワーメントの低下に繋がり、結果的に自分自身の生活や環境をコントロールできない人間になってしまう。


自分自身の生きる力、人生を自分で切り拓いていく力、それこそがエンパワーメントであり、それを持ち合わせていないと自立生活など到底不可能だ。まずは自分自身のエンパワーメントを高めていく必要がある。自立生活プログラムとはそのためのもの。


自薦ヘルパーを使うということは、僕がヘルパーを雇う云わば社長のようなもの。自薦ヘルパーはもちろん自己責任で使うことになるわけだが、ヘルパーを雇っている社長と考えればヘルパーの生活の安定という部分で大きな責任を伴うことになる。雇用主になるためのプログラムもこれから受けることになるので、やらなければならないことは山ほどある。


重度の障害者が自立生活をする、ただでさえ大変なことなのに僕の場合は社会経験がゼロだ。人一倍の努力をしないと自立生活という目標にはたどり着けないと思っている。大変なのは百も承知だけど、僕が見据える先には苦労や苦難をも凌ぐほどの自由な人生、自由な世界が広がっている。見据える未来があるから僕は前向きに歩を進められるし、高いモチベーションを保つことができる。


自分が言うのも恥ずかしいが、夢や目標を持っている人は輝いているし人間としても大きく成長できると思います。僕はまだ成長の過程にあるけれど、自立生活をしたい、しようと思った時点で少なからず成長できたのかなと思っている。


まだ夢の始まりに過ぎないし先は長いけれど、気負わずに自分に驕ることなく焦らずに目標達成に向けて突き進みたいと思います。