先日群馬県で起きた、紀州犬が子どもたち12人に噛みついたという事故、
あれ、日本の狂犬病予防に対する転機になってくれるといいですね。
飼い主は、義務であるはずの狂犬病ワクチンの接種をさせていなかったことが判明したとか。
この事がどれだけ危険なのか、
わたしたちも他人事と考えるべきではないと思います。
人間が狂犬病を発症すると、致死率ほぼ100%であり、治療法も無いこと。
狂犬病予防ワクチン接種は法律に定められた義務であり、
日本で狂犬病の発症例が無くなったのは、
とても特殊な状況であるくらいに、
他国では狂犬病は無くなっていない病気であること。
これらを踏まえても、
今回の事故は、日本での人間と犬の関係性に、暗い影を落としているのです。
接種を受けていないという事は、今回の犬は狂犬病に感染している可能性があり、
噛まれた人たちも、感染しているかもしれない。
しかもこの飼い主は、
7頭の犬を飼育していて、登録の届出をしているのは3頭のみ。
届出を出した3頭も、
9年前に予防接種を受けて以来、接種記録無し。
年に一回の接種が義務づけられているにも関わらず、です。
これはもはや確信犯と言えるのではないでしょうか。
しかも全国の接種率は70%以下にとどまっているそうです。
我々日本人はとりわけ、犬を見ると、
可愛い、触りたいという気持ちばかりで、
狂犬病を媒介しているかもしれないという意識は、
ほとんど持ち合わせていないでしょう。
海外では犬にやたらと近寄らない、関わらないのは常識。
瞑想のため行っていた、タイはチェンマイのホテルでも、
そこに居ついている犬は4〜5頭いて、
特に危害を加える様子もなかったけど、
ホテルのスタッフから、絶対に触ったり、必要以上に関わってはいけない
と言われていたこと、
あらためて思い出しました。
熊の以上な増殖に対する日本人の感覚も、
歪んだ愛護意識で、前後関係に考えの及ばない人が一定数いるようです。
わたしは犬も猫も大好きなんですけどね。
平和ボケした日本人の感覚。
そろそろしっかりと考えないと、大変なことになるでしょう。
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