BUCK－TICKのボーカル、
櫻井敦司さんの急逝、
まずは心よりご冥福をお祈り申し上げます。
個人的にはこのバンドの存在と、
櫻井さんがボーカルであることは、
あまりよく知りませんでした。
ただ今回の亡くなり方には強い衝撃を受けています。
ライブ中に倒れ、脳幹出血が原因だったそうで、
記事にもあるように、壮絶な生き様と去り際だったのでしょう。
同じように音楽を生業とする者として、
複雑な想いです。
役者さんやミュージシャンが、舞台で死ねたら本望だ
なんて言葉を聞くことがあるけど、
わたしはそういう去り方は望まない、
というのが正直な気持です。
だからと言って、好きな人や信頼のおける人に見守られながら、
というのも、躊躇われます。
なぜかって、好きな人が目の前にいたら、
未練がどんどん湧いてきて、
肉体を離れても、現世から離れられなくなっちゃうかもしれないじゃないですか。
知り合って間もない、
牧師さんとか坊さんに看取ってもらいたいかな…
花に囲まれて、眠るように…
というのも悪くないけど、
個人的に現実的でない気もします。
身近な演奏家の中にもステージの直後に、
大動脈解離で亡くなった方がいるので、
ステージ上で、仕事場でこの世を去るというのは、
現実的にはそんな美麗に書かれることではないと思います。
ロックのボーカルと言えば、
おそらく全身に力が入り、身体への負担も相当なものだったのでしょう。
我々の演奏する金管楽器も、
吸い込んだエアを楽器という、
ある意味空気抵抗器みたいな管の中に吹き込み、
ソレを腹筋からの強烈な圧力をかけ、
口腔を調整バルブにして唇を振動させ、
あらゆるニュアンスを作り出している。
大音量、フルトーンや、高音、ハイノートを演奏し続けたりしなければ、
少なくともステージ中に倒れるような事態は避けられるはず。
わたしも気をつけよう
と言いたいところですが、実際はそうもいかないのが現実。
そこまで頭部に圧力がかかるような音量で演奏することなんて、
年に一度くらいしかありませんけどね。
…って、それが今日の本番だったりするんですけど汗
今日もご覧頂き、ありがとうござます。
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