越中詩郎
このプロレスラーの名前を知っている人は、
どのくらいいるでしょうか…
知人とのSNSで、
懐かしい話題になることがあるんですが、
誰でも知ってるようなものでなく、
ちょっとマニア心をくすくすようなネタが出ると、
クスッとなります。
中学生の頃のプロレス番組を観て熱くなった人は少なくないようです。
中でも新日本プロレスの、
長州力と藤波辰巳のバチバチのバトルは、
すごい見応えがあったものです。
そんな長州力とタッグを組んでいた選手
それが、越中詩郎その人なのです。
長州&越中は、いわゆる「悪役レスラー」という設定。
パワーの長州に対して、機動力の越中
そんなふうにバランスの取れた二人。
長州の必殺技が“力ラリアット”
越中の必殺技は…
“ヒップアタック”。。。
?
ヒップ?!
なんでケツよ??
そんなモヤッと感と、チョコマカ動き回って敵を撹乱するその姿に、
『小ざかしい』『ウザい』『パワーも無いくせに…』
そんなモヤモヤ、イライラ感で、試合を観ていたように思います。
越中の役まわり、キャラ的は完全に、
ジャイアンにくっつく、スネ夫みたい。
ウザいんだけど、ちょっと憎めないようなところもあるんですよね。
テレビの向こう側に対する、我々視聴者の認識なんて、
そんなものです。
懐かしくて早速、YouTubeで検索したところ、
今現在の長州と越中が再開して食事しながらトーク
みたいな動画を観ることが出来ました。
彼らに対する人間性の真実は、分かりようがない。
けれども今現在の越中氏は、
とても良い歳の取り方をした人なんだな、
と感じました。
プロレスというのは、危険な面が多いために、
悪役レスラーや正義派レスラーみたいな役割を作って、
興行を続けられるような忖度や演出をすることで、
彼ら自身を護っていたのでしょう。
それでも命がけの試合には違いなかったとも思います。
越中氏は現在、長野県は軽井沢あたりで自然の中で生活しているそうで、
すこぶる元気そうでした。
腰痛も肩凝りもないし、健康上はなんの問題も無いそうです。
同じ世代のレスラーには、試合で受けた技がきっかけで亡くなってしまった、
三澤光晴氏といた。
やはりプロレスは命がけの試合を、我々に見せてくれていたのです。
そんな身を削るようなプロレスを通り抜けて、
自然の中で素朴な生活を送る越中氏。
薪割りなどの実利的なトレーニングも継続しているとか。
昔の記憶が、こんな風にほっこりした気持ちで上書きされるのは、
なんとも嬉しいものです。
今日もご覧頂き、ありがとうござます。
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