歴史上の人物の逸話を見ていると、

その生涯を終えるきっかけの理由に、

たびたび目にするのが、結核です。


今はあらゆる距離感でも、

情報として結核を身近に聞くことは無いでしょう。


わたしが学生だった35年ほど前には、

まだ結核でしばらく大学に来ていない同級生とかがいたので、

よく覚えています。


その警戒アラートは、今のコロナとまったく同じ。


その時点ですでに、結核が鎮圧されて20年ほどが経過した

そう思われていたタイミングだったのです。


何処かで潜伏して、再度の感染拡大の機会を狙っていたのかもしれませんね。


映画「宮沢賢治の父」では、

賢治の妹が結核に感染したことが扱われていて、

賢治の人生に大きな影響を与えたことが描かれています。


そんな映画のシーンに、

民間療法として、結核にはタバコが良い

という奇説が伝わり、

聡明な賢治の妹も一縷の望みを託して、

慣れない喫煙をする場面があります。


もちろんその末路は言うまでもありません。


タバコに対する認識にはもはや、

ツッコミどころしかない。


しかし我々は、これを嘲笑できるだろうか?


『コロナはただの風邪』

こんな詭弁がまことしやかに流布され、

まんま信じて見事に罹患する者が続出したことがある、

我々現代人が、

結核にタバコを吸っていた当時の人たちを、

笑えるのか?


医療の進歩はあるけど、

人間の心根、性根は大して変わってない

そういうことでしょうな。



星今日もご覧頂き、ありがとうござます。



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