とても懐かしい映画を観ました。
「ファイナルカウントダウン」
1980年、アメリカならではの、SFスペクタクル映画です。
80年現在のアメリカ海軍の空母、
ニミッツが太平洋上で演習中に、
時空の歪みに飲み込まれ、
40年前にタイムスリップしてしまう…
というストーリーです。
タイムスリップものはあらゆる作品で取り上げられているけれど、
本物のアメリカ海軍が惜しみなく協力している映画なんて、
他国の作品では絶対に不可能でしょうね。
ちなみにこの映画でタイムスリップした1941年では、
第二次世界大戦のヨーロッパ戦線はすでに開戦、
太平洋戦争の開戦の直前です。
このカテゴリーでしばしばテーマになるのが、
タイムスリップした現代の人やそのテクノロジーが、
旧世界に干渉することで、未来が歪められてしまうこと。
下手にストーリーに手を加えると、
今度はパラレルワールド(異世界)の要素まで取り入れなくてはいけなくなるので、
いよいよ収拾がつかなくなる。
この作品では、そのようなことが起こらないように、
絶妙にストーリー設定されているのですが、それもまた実に面白い。
……?
まてよ??
1980年の空母や戦闘機が、およそ40年前にタイムスリップした映画を、
80年からさらに40年後、
2023年にわたしが観ている。
この映画で三菱零式艦上攻撃機、
世に言う零戦が、40年後の最新鋭戦闘機、
F14トムキャットに遭遇して、
まったく勝負にならず、撃墜される様が描かれています。
そして2023年現在、
F14戦闘機はとうの昔、2006年に退役、
空母ニミッツも、最近退役しているはず。
この作品の40年というギャップは、
旧世界の人間には到底信じられないような劇的な変化として描かれています。
F14もニミッツ空母もいなくなってしまった現在でも、
テクノロジーの進化は大きかったでしょうが、
この作品ほどの驚きは無いように思います。
あとはUFO的なものを、人間が運用して普通に我々の前に現れるくらいじゃないと、
ひっくり返るような驚きは無いでしょうね。
映画を観ながら、不思議な感覚になりました。
これもまた、一つのタイムスリップのカタチではないでしょうか。
今日もご覧頂き、ありがとうござます。