わたしたち生物には、欲がある。
生理的欲求、そして意識的欲求です。
細かく観ていくとかなり複雑になるので、
大きく分けたらこの二つになるという話です。
食欲にしても、性欲にしても必ず、
なぜ食べるのか? なぜセックスするのか?
というような話になる。
精神性の観点が入れば、殺生の是非や、子孫繁栄の云々という話になる。
そうなってくると、生理的欲求と、意識的欲求が入り混じり、
いよいよ複雑に派生してくる、というわけです。
あるいは欲求と本能の関係性から考察するかもしれません。
人間以外の生物なら、もっとシンプルでしょう。
こんなに複雑に考えたりしませんから。
カギになるのは、このあたりですな。
最大の違いであり、最大の特徴であるのが、この考える欲求です。
この思考的欲求が、生理的なのか、それとも意識的な範疇になるのか。
それは各論客に任せるとして、思考することは、
もっともストップすることが難しい欲求ではないか?
と思うのです。
食欲や性欲は一時的なものだけど、
思考する欲求は、生理的でも意識でも、常に起こっている。
寝ている時は⁇
夢を観ていることを含めて、やはり作用していると言えるのではないでしょうか。
お酒、麻薬、こうした物が外的に影響を及ぼし、
酩酊したとしても、やはり思考は働いています。
この思考欲求を止めるには、一体どうしたら良いのでしょうか。
っていうか、止める必要なんてそもそもあるのか⁈
それは個人差、個人の自由です。
瞑想という行為は、そうした問いかけに一つの可能性を見出すかもしれません。
可能性を見出すのか、無用の長物と見做すか、
それまたもちろん、個人の自由です。
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