ひびの入ったビー玉の
破裂する直前の不安感を
胸一杯に感じ取り
時にはうっかり
ボロボロとこぼれる滴の欠片が
朝日を受けてきらめく
.
ガラスの散らばる破片にも似た輝きを
空に放ち
悲しみは壊れた滴から浮き上がる
.
舞い昇る悲しみは空を越え
余りあるキラ星の輝きを
深く芯まで吸い込んで
結晶となっては雪となる
.
風とともに空を舞い
忘れかけたあの悲しみは
雪に優しく包まれ
やがて涙の消えた足元へ
舞い落ちる
.
胸に詰まったガラスの割れる
不安感は
雪と共に癒されて
雪解けと共に消えてゆく
.
やがて心は春を迎える