広島流川教会の牧師である谷本清さんは、原爆投下時、広島市己斐にいて、市内にいた自分の家族のことを第一に心配し、市内に戻る際に「助けてくれ」と声を挙げる沢山の人のことを同じように助けられなかった自分を責め、自分の娘(近藤紘子)に、原爆の惨禍から立ち上がる広島のために生きることを説いたという。

 

それに反発した紘子さんは、大学進学時に日本から逃げるようにアメリカに留学したが、年とともに、父の気持ちが分かり、広島のために、日本とアメリカの架け橋となるために、尽力されたという。

 

そんな紘子さんの言葉(Wikipediaの引用):

「原爆を落とした人は悪い人。いつか復讐してやる。」という思いを抱いていた紘子は、10歳の時、戦争への強い憎みからアメリカを訪問し、This is Your Life英語版)というテレビ番組に出演した[8]。そこで、広島へ原爆投下したB29エノラ・ゲイ」の副操縦士であった、ロバート・A・ルイス英語版)と出会った。紘子はルイスを悪人と思っていたため当初は彼を睨んだものの、ルイス本人は、「Oh, God. What have we done?(おお、神よ。われわれは何をしてしまったのか)」と、原爆を投下した自分たちを自責するような文を飛行日誌に記したと打ち明け、涙を流した[9]。そんなルイスを見た紘子は、原爆を投下した軍人を一方的に恨んでいた自分の過ちに気がつき、その人にも苦しみがあるのであって、自分の中にも悪があるということに気づいた[8]。そのためルイス操縦士を許し、それにより、「戦争そのものを憎むべきだ」ということに気づかされる[5]。紘子は、被爆から75年を迎えた2020年8月の取材において、「悪い人だと思っていたルイス操縦士は、実は私たちと同じように、涙を流すような人間でした。本当に憎むべきなのは、戦争そのものであることに気づいたんです。」と述べている[5]

 

今まだ終わらないロシアとウクライナの戦争が早期に終結をすることを願う。