七代目と八代目を共存させることになった 尾上菊五郎。
たしかに 今の団十郎と七代目菊五郎で 団菊興行を打つのは無理がある。
八代目菊五郎襲名は 興行主松竹の事情が大きいように思われる。
玉三郎が大舞台から引退した今、彼の後を託せるのは見栄えと家督から見て 現菊之助しか見当たらないのも現実。
ざっとみ現菊五郎が 子育てに奔走した形跡は見えない?から 寺島しのぶと八代目を育てたのは 母堂富司純子さんの力が大きかったんだろうな。
これで 団十郎・菊五郎・幸四郎 がこれからの歌舞伎界を背負っていくことが明確になって、
松竹はほっとしているんだろう。
3人とも、脛に大きな傷があって 特に団十郎は襲名前の傷がもとで、もうお家断絶なのではというところから、なんとか盛り返して、まあこれによって歌舞伎関連で飯を食ってるバックヤード数百人の方々が生き延びれたのは、良かったかもしれない。
ただこういった家督世襲が質の低下を招いてきた現実も直視しないと、維持にとどまり、発展は望めないかもしれない?