雑記。映画鑑賞の感想。
君の名は。を先日観て、泣けなかった自分に衝撃だった。
大衆嗜好の王道まっしぐらで生きてきたど真ん中人間だったはずなのに。
役者をはじめて、色んな脚本家さん、演出家さんのこだわりを浴びてきて、自分のなかにも些細なおこだわりが芽生えたのだろうかこの数年で。
昔なら泣けたかもしれない。中学生のときに観ていたら一番好きなアニメ映画だ!これは俺の宝物だ!という気持ちになっていたかもしれない。
中学生の頃に親友が、まだマイナーだったRADWIMPSを見つけてきてアルバムを貸してくれて好きになった。有心論以前の話(わからない人はわからなくて大丈夫な話です💦)。
しかし。月日は流れて好みが変わったのか、とにかく君の名は。の劇中に流れるRADWIMPSの楽曲が一々うるさく感じたのだった。
君の名は。の冒頭も、とにかくダラダラとはなしをすすめているなと感じた。
そもそも新海誠監督作品の、綺麗すぎるアニメーションも好みじゃなかったんだなと再確認するに至った。CGの技術ガンガンのキレイな画にときめけるほど、ピュアじゃなくなっていたようだ。
物語と登場人物、声優さんは好みだったように思うから、やはり演出と音楽が全然好みじゃなかったんだろう。
映画館のすすり泣く他のお客様が羨ましかった。自分も同じように泣けると思って来たのだけど。
とはいえ、君の名は。は、間違いなく今の時代を生きる多くの人々、特に若者の心をど真ん中に掴んだ作品なのだから、創作に関わる仕事の一翼を担いたいと思っている自分としては、しっかりと心に刻んでおきたい。共感できたところと出来ないところ、エトセトラ。