先日のキネマ倶楽部のライブ直後、多方面からご質問を頂きました僕の左手のレギュラーグリップについて、僕自身が思う事をできるだけ詳しくお話したいと思います。

 

確かにプライベートレッスンで聞かれる事以外はこうして公にお話した事は今までありませんので、この機会にぜひ聞いていただきたいと思います。あくまで僕の個人的な見解と解釈でレッスンでは無いのでご参考までに…。※マニアックですが最後まで御付き合いください(笑)。

 

知ってる人は知っている、知らない人はもちろん知らない『レギュラーグリップ』。

ご存知無い方の為に改めてレギュラーグリップとそうでは無い一般的なスティックの握り方マッチドグリップの違いについて。

下記のリンクで予めご確認を↓↓↓

http://drum-percussion.info/category53/stick-grip.html

 

僕の場合ですと、今やっているバンド及び現場に置いては『アメリカングリップ』に程近い『ジャーマングリップ』で叩いています。

 

因にこちら写真。2012年12月の「キネマ倶楽部 The 4th」の時↓↓↓

 

実はレギュラーはこの時も密かに実験的に使い分けてはいましたが、特に注目される事は無く…という感じで使っていました(※一部のヤマダファンの方はお気づきだったようです)

 

そもそも何故、左手だけこのような持ち方になったのかは諸説ありますが、言うまでもなくドラムのルーツとも言えるマーチングのルーディメンツからの名残とされています。

別名【トラディショナルグリップ】といわれるように、ドラマーならば必ず習得しておきたい奏法の一つです。僕もプロの演奏家としてはしっかり抑えておくべき奏法の一つです。

一説では、レギュラーグリップの方がよりバンドアンサンブルに置いて他の楽器と類似する所があると聞いた事があります。管楽器(サックス等)の指でキーを押さえる時の構えが左手が上で右手が下になるフォームや、同様にウッドベースやギターのネックを左手で運指をする指板を握る感覚がドラムのレギュラーグリップの左手の動きと非常に近く自然とされています。

 

何よりも最初にレギュラーグリップというものの存在に最初に知って衝撃を受けたのはこちらの映像↓↓↓

 

高校生の時、地元の先輩に借りたブートDVD映像が偶々YouTubeにありました。

デイヴウェックルというドラマーをきっかけに、ジャズフュージョンを掘り下げて聴いたり、後に音楽理念や教則DVDなどで提唱している演奏フォームやサウンドメイキングに置いても影響を受けたドラマーもきっと多いと言えるでしょう。僕もそのうちの一人であります。

 

自分自身も今年の夏でドラムを叩き始めて丸16年となるのですが、演奏として現場でレギュラーグリップを使えるまでに、やはり10年以上は掛かった計算になります。

自分としてはまだまだ使いこなせていないですが、マッチドグリップも含めレギュラーグリップの関してはドラムを始めたときからどのようにやっているのか?『分からない事は聞け!』の精神から、地元にいる時は先輩や人伝に沢山見たり聞いたりしました。

 

どうしてもライブではレギュラーだと音量減るし痛いし…、でも理想はデイヴウェックルの様に自由自在にスイッチして音を奏でたい!とずっーと思っておりました。

 

近年販売されている現行モデルのドラム製品はほとんどはマッチドグリップで叩いて良い音でなる様に作られています。それは現代の流行であり、勿論ビンテージサウンドにを特化したメーカーも人気はあります。

 

言うまでもなく1980年代に大流行したハードロック・メタルのスネアサウンドと言えば…

『デェァーーーーン!!!』

『スパーーーーン!!!』

って言う明らかにあの派手でダイナミックな音…。

 

その頃からブリティッシュからアメリカ(LA)のサウンドが大きく変化し飛躍したお陰で1970年代から1980年代にかけてバンドサウンドを象徴とするドラマーが続々と登場しました。

ドラムに限った事では無くエレキギターやシンセサイザー等、一気に流行った楽器は正に『80's』という一時代を象徴としています。

 

僕もKellyさんとやるバンドではこの頃の往年の超ビッグサウンドを全面的に意識を置いているので僕は当然、レコーディングやライブでも殆どはマッチドグリップでの奏法になります。

 

 

 

 

 

では何故、今回ライブでいきなり左手のグリップをスイッチできたのか…。

 

 

 

 

 

 

理由はただ一つ。

 

 

 

 

 

 

 

自分の超理想のモデルのスティックが完成したからですアップアップアップ

http://yosukeyamada.net/stick/signature_stick.html

 

レギュラーグリップとの持ち替え、スイッチして叩く事を考えてドラムを始めた時からの構想の末、シグネチャースティックの話を頂きやっと自分が理想とする最もコントロールしやすいバランスの取れた最高のスティックが昨年の夏に遂に完成したのです。

 

スティックの製作のお話を頂いてからROHEMA社の既製品スティックを何種類か試した結果、この太さ14.5mm×長さ413mmという自分の経験と自分のスタイルを考えた結果、コレならいける!と踏み切ったのです。

もちろん同じ形状で作られているスティックはこの世にひょっとすれば他にもあるかもしれませんが、一度握ってみれ分かるこの絶妙なサイズバランスを実現しているのはROHEMA Yosuke Signaitureのみですございますグッド!

 

 

 

 

 

では何故グリップをいちいち変える必要性があるのか・・・。

 

 

 

 

それはやはり聴いている人に伝わる音が違います。

もちろん、マイクにも。

エレキギターで例えるならばピックアップセレクターをフロントorリアにするようなことと同じ理由であり一見変わってない様に見えても、変える事で演奏する本人が表現したい音の幅、奥行きを広げます。

またプレイにおいてグリップを変える事によって音色が変わっても音量と音圧が変わらないように確実に打てるまでが、コレがなかなか至難の業。

レギュラーグリップもマッチドグリップも、今の時代『どっちも使えるのに越した事は無い!』、というのが自分としてのこだわりとする部分です。

 

先日の3時間のロングセットリストの中で、ほんの僅かですがレギュラーグリップを使った事は効果的だったのかもしれません。『温故知新、ハイブリッドドラマーはオレだ!』と言わんばかりに、先日のライブでは気合いを入れてブッ叩かせてもらいましたメラメラメラメラメラメラ

 

 

 

ということで、レギュラーグリップというマニアックな内容を最後までお付き合いいただきありがとうございます…

 

 

 

このブログを読んだ貴方には既にレギュラーグリップを効果的に使うドラムヒーローが、もうきっと皆それぞれにきっと思い浮かんでいるはずアップアップアップ

 

それではせっかくなので次に質問が多かった今回の私自慢の【フルセット】の内部について詳しく解説してみたいと思いますビックリマーク

ではまた次回パー