「共通言語」と「思考のアクセスポイントを作る」はなし | 西郷葉介オフィシャルブログ「雨のち路上」Powered by Ameba

「共通言語」と「思考のアクセスポイントを作る」はなし

皆さんこんばんはー!
といっても朝の4時なので、おはよー!の人の方が多いねきっと。

ピアノ発表会の日がいよいよやってきてしまいましたので、ジタバタせずあとは楽しんできます☆


さてー!
今日の内容は「思考アクセスポイントの共有」のお話!


その前に。
僕はどうも「~~に行ってたー」とか「~~を食べたー!」とか、そういう話があまり得意ではなくて、自撮り写真もちょっと嫌いです。

↑なんか書いててつまんないんだよねw


ふと浮かんだアイディアとか、妄想とか、脳内で見つけた発見とか、そんなのが好きなので、好き勝手書いていきます。

みんなはどんなブログが好きなんだろ?
コメントなども参考にさせていただきますので、好きに書いてくださいねー!




では本題。

今回の新型コロナで、普段とは質の違う時間が増え、良くも悪くも、歌と向き合う時間が増えました。

性格的に変なスイッチが入りやすいので、ほどほどにしないといけないんだけど(笑)

でね、歌や自分の身体と日々向き合ったり、ボイストレーニングを受けたり、シンガー仲間と歌について研究する中で、とっても大事なことを発見したので、今日はそれをシェアしたいと思います。


まず、僕がこれまで歌をやってきて、これまで色々なボイストレーナーの方にもみてもらいましたが、前提として、もっと認識するべきだったと思うことがあります。

それは、トレーナーの体と僕の体が根本的に違うということ。

歌の場合、使う筋肉や感じなければいけないものが身体の内部にあるので、そもそも「感覚」を伝えるのはめちゃめちゃ大変。

更に人によって骨格も違うので、当然響きも違う。
声帯においては、感覚神経がないので、痛みすら感じません。

なので、痛いとか痒いとか、そういった感覚でも説明ができません!


Aさんの持つ感覚を言語化し、Bさんに伝え、Bさんが受け取ったその言語を自身の感覚に落とし込むまでには、既にいくつものフィルターを通ります。

めちゃめちゃ難しい伝言ゲームのようなものです。

当然、全然違う感覚や言葉をBさんが信じ込んでしまってるケースは多いと思います。




最近、アレクサンダー・テクニーク(ボディマッピング)の本を読むことをシンガーに勧めてもらいました。

僕も以前セミナーに行ったやつです。

その本には、肺がどこからどこまであって(実は鎖骨の上あたりまであったりするんです)、横隔膜がどんな風にドーム型になってて、この骨はこんな風に形成されていて、など、分かりやすく事細かに書かれています。

それを読むと、自分の身体のことなのに、ここまで知らないものなのかと思うほど、普段いかに意識をしていないことを思い知らされます。

また、空気をどのようなイメージで吸うなどと、感覚的にも分かりやすく書かれています。

例えばシンガー仲間とディスカッションしていても、Aさんはこの本の様に臓器を鮮明にイメージしていて、Bさんはなんとなーく感じてるだけだとして、

例えば
「鼻から吸って腹圧をかけて吸う時に、、」

と、伝言ゲームの延長で話してては、Bさんにはほとんど伝わらない!

一言で「腹圧」といっても、ジャンルによって違ったり、ただお腹を膨らませば良いのか、横隔膜を下げて全体で内蔵を押すように下げるのか、腹圧のエネルギーは前向きなのか、真下に向けるのか、腹圧をかけるのに必要な筋肉はあるのかetc..


ちょっとしたズレが、気がつけばめちゃめちゃ大きなズレになります。



でも、両者が本の内容を理解し、イメージが細かく共有できていれば、このようなズレはかなりなくなっていきます。

要は、特に体内で目に見えないものの話をする時は、何かしらで可視化し、イメージを共有したり、互いにズレなく話ができる「共通言語」や思考の「アクセスポイント」を用意することがとっても重要なのだと気付いたんです。


僕らも実際、ボイストレーニングをしていて「今同じ感覚にいたよね!」という時には、その感覚に名前をつけちゃうことはよくあります。

それをすると、共通言語が1つ増えることになります。

そういった意味では、時にテキストはとっても有効で、言葉では伝えきれないものを共通認識することで、伝える側と受け取る側のズレが少なくなる!

だから学校にはテキストがあるのか?もー??
と思いました。


誰かと書きかけの歌詞について討論してるときも、似たようなことが起きています。

歌詞について討論する時は、僕の脳内を軸に考えることと、Aさんの脳を軸に考えることとで話してしまうと、必ず勘違いや"事故"がおきます。

僕もAさんも、歌詞の世界に入り、共通認識された物語の主人公になりきることで、ようやくズレの少ない話ができます。

お互いに自分の脳ではなく、その曲の主人公の脳をアクセスポイントにして思考する!ってことですね。

「この時、彼はこう考えたかもしれないよね」

「いや、彼女の気持ちに気付いてるはずだから、こう思ったかもしれないよ」

↑こんな具合に。


皆さんも何かを人に教えることって何気によくあると思うけど、まず伝える前に、「言語」「イメージ」が極端にずれてないか、同じ認識を持てているかを確認してから行うのは、とっても大事なんだなって思いました。



僕はあふぉなので、今頃それに気付きましたが、もう感覚的にそこの重要性に気付いてる方も多いと思います。

この記事をみて「はっ」とした方はぜひ利用してみてくださいね(^^)


師弟関係が長ければ、自然とその誤差は埋まっていくんだと思います。

つーかーの関係が、何をするにも色々と話が早いのは、「共通言語」「共通イメージ」の数が圧倒的に多いんでしょうね!



以上、そんなお話でした。

女性ウケのひたすら悪そうなそうな内容でしたが(笑)



ではまたー!