★夕焼けと朝焼けをともに過ごした君へ。 | ガーラ・アマノ 天野 洋介オフィシャルブログ【一杯やるっすべ〜!!】

ガーラ・アマノ 天野 洋介オフィシャルブログ【一杯やるっすべ〜!!】

ガーラ・アマノの天野です。「秋田のいいモノ、お国言葉でご紹介!口上人」プロデューサーと2013ミスユニバース秋田代表・久杉香菜のマネジメントをしております。Web制作、TV番組・CM制作、CGI開発など、秋田のNo.1クリエーション企業を目指して奮闘しています。

夕焼け

 その日、俺と君は、予定が何もなかった。
突然決まったロングドライブ。
 神が与えてくれた、ひと時の時間。

なじみのインターに入ったのが、午後4時。
二人だけの慣れない時間を、ストリームのエキゾーストノートが
かき消してくれる。ホンダイズム。。。。。

 俺は、時速150キロのスピードの中で、見慣れた君の横顔を
時折、見つめるだけだ。
 途中、パーキングで無糖の缶コーヒーを、俺に放ってくれた君の
左の薬指には、あの指輪が無かった。
 二人だけの夕陽に照れて、俺はアクセルを踏み込んだ。

 遠く離れたオフィスに着いたのは、午後7時。
オフィスは、煌煌としたライトに満ちあふれている。
 辣腕のプロデューサーとディレクターの指示で、みるみると
素晴らしい映像作品が完成し、HDのモニターを揺らしている。
 まるで、俺たちの心の揺れを、あざ笑うかの様に。

 無事、編集も終わり、皆に別れをつげ、俺は君にちょっとだけ
わがままを言った。
 「このまま、帰るのはいやだ。せめて、夜中のコーヒーでも。」

 君は、おいしいレストランを探すのに、助手席でナビを努めてくれた。
街を出たのは、午前2時半。

 ハイウエイは、二人に遠慮するかの様に、漆黒の闇に閉ざされている。
ギアを握る左手が、もどかしく、俺はそっとカーナビをもて遊ぶ。

 「朝焼け・・・・」
眠っていたと思っていた君が、ぽつりとつぶやいた。

 「夕焼けと朝焼けを同じ日に、一緒に見た人が君だなんて・・」
 「初めてです・・・」と君。

朝焼け

 俺は我慢できず、君に言ってしまった。

「俺、なんで、おめ~とよ~、夕陽見て朝日も一緒に見なきゃなんねんだ~!
 ばっきゃろ~!これって、若いおね~ちゃんとのシチュエ~ションじゃああんんん」

 いくら、山形オフィスの編集のアシストのためとは言え、夜中の日帰り出張は
今回だけにしようぜっっっ!それに、どうしても夜中に腹へってラーメン
食いたかったのさ。あ~、食いたかったさ。

 な、T浩っっっっっ!!ぐっすん。