先日、ペット通信の個人セッションをさせていただきました。
ご相談者さまのご承諾をいただいて、このお話を掲載させていただきます。
何頭かのペットちゃんをリーディングしたあとで、一番最後に、ラブラドールレトリバーで、15歳で天国にいったT君(♂)というワンちゃんのリーディングをさせていただきました。
T君はもともとペットショップで売られていた血統書付きのワンちゃんだったのですが・・。
飼い主さんが、犬を飼ってみたい♪。かわいい♪。というような安易な気持ちだけで飼い始められたようで、ペットが飼えないマンションに住んでいたため、実家に預け、かわいがりたいときだけ実家へ行くというような飼い方だったそうです。
預けられたほうのご実家でも、犬を飼いたかったわけではないので、やがてお世話に困り、その後、T君は親戚の家を転々としたそうです。
フィラリア予防をしていなかったため、フィラリアに罹ってしまったり、ストレスから自傷行為(自分の脚などを自分で噛んで傷つけてしまう)をしてしまったり、あまりかわいがってもらえずにその一生を送った・・とのことでした。
そんなT君は最後の最後に、今回ご相談にいらした方の元にやってきました。
この方は、たくさんのワンちゃんやネコちゃんを保護されている方で・・。
けれども、既に介護が必要となっていたT君に、十分なことをしてあげられなかったのでは?と、ご相談されました。
天国のT君にアクセスしてみると、はじめは人間不信の様子が受け止められました。
悲しそうな顔をして、人間が信じられない様子でした。
けれど、ご相談者様には、「大変お世話になって、尽くしてもらったことを感謝している」と言っていました。
それから、T君に「身勝手な人間の行為を許してください。あなたに愛情をかけずに、幸せな一生を送らせてあげられなくてごめんなさい」と、ご相談者様と私とで謝りました。
すると、T君の表情もだんだんとおだやかになっていきました。
そしてT君の気持ちが伝わってきました。
T君は、「自分は本当はもっともっとみんなの役に立ちたかったんだ。飼い主が変わっても、どこの場所で飼われることになっても、そのたびごとに人の役に立ちたかったんだ。それができなかったことがとても残念なんだ・・」と・・。
決してたくさんの愛情を受けて幸せな一生を送ったと思えないT君が、こんなにも人のことを思っていたなんて・・。
ご相談者様と私は、その崇高な気持ちに驚かされ、感動しました。
人間よりもずっと純粋で美しいたましいなのではないか・・。
考えてみると、ラブラドールレトリバーは、盲導犬にもなるような、人間の役に立ってくれる犬・・。
後日、間もなく、ご相談者様がいつもは滅多に会うことがない元T君の飼い主の方にお会いする機会が偶然にも訪れたそうです。
そこでご相談者様は、T君のセッションのお話をしたそうです。受け入れてもらえないかも知れないと思いながら、ダメもとという気持ちで・・。
すると、その元飼い主の方は、涙を流して「可哀想なことをした・・」とおっしゃっていたそうです。
きっと、心の広いT君のことですから、天国で許してくれていることと思います。
※ペット通信は、あくまで私が感じたものであり、その信憑性や確実性は現在の科学で証明されるものではありません。※