アレな人のブログ -99ページ目

クイズ。

「グァムのパセオ公園・セーヌ川のグルネル橋のたもと・青森県北郡おいらせ町・東京のお台場・ニューヨークのリバティ島といえば、どんな像が建つ場所として有名でしょう?」


この問題が、先日CSで放送されたクイズ王最強決定戦 のはじめの問題。

ちなみにセーヌ川のグルネ・・・ぐらいのタイミングで早押しして正解していた。

異常だ。

ゴールデンタイムやらで放送されている、クイズ番組とは明らかに異質だ。


ただ人生を何かにささげている人が、その分野に関してプライドだけをかけて勝負する姿は非常に美しい。そして面白い。


お金をためでもなく、もてたいためでもなく、ただただその分野で一番になりたいが為にしのぎを削りあう姿は美しい。

きっとこの人たちは若い頃から周りの人間が、おいしいご飯や、おいしいお酒や、おいしい女(男)を食べている最中に、クイズを覚えていたんだろう。


美しい。まるで修行僧のようだ。


そういう人たちが絶対的視聴者の少ないCSでしか露出できないというのは、どうしても間違っていると思うのだが、この人たちにはそんなことはまったく気にしてないし、そんなことは関係無いのだろう。

当の本人たちが気にしていないことを、第三者のボクがしゃしゃりでて「おかしいですよねー!」とかいってシュプレヒコールしてもしかたないので止めておくが、絶対におかしい。


もともとクイズ番組はほとんどの人が判らない問題を、解答者たち、もとい修行僧の面々が、テーブルを叩き割らんかのごとく解答ボタンを押して答えていくのが凄いわけで、バカキャラの芸能人がほとんどの人がわかりそうな問題、日常生活を営むうえで知らないと障害を避けられそうも無い問題を、ありえない解答で笑わせるのが本質ではない。ワンセンテンスとしてその要素が介入してもおもしろいけど、その要素が絶対ではない。

さらに賞金をつりにつり上げて、この問題をといたら100万あげますよ!って問題を、黒い人が出すのもどこか違う。



どこか違う人たちの画像。(問題簡単過ぎ)


プロがプロの技を見せて、おもしろいという時代は過ぎたんだろうか?



最近知った言葉で、小説家の筒井康隆さんの『最低共通文化』という言葉がある。

全ての文化は面白おかしく、やさしく、娯楽的でなければいけないという概念。

ようするに文化として根付くには、少しでも難解であってはダメで、

さらにキャッチーでなければいけないんだ。ってこと・・・かな?


言い得て妙ですな。


なんかふと思ったんだけど、プロ野球の視聴率低下とも関係ありそうだな。

いや、わかんないけど。各自考えて。


まぁ何が言いたいかというと、所詮、コアな人たちがコアな人のために作るものは、

世間一般には根付かないってことですわー。



ちなみにこのクイズ王最強決定戦は、ヘキサゴンのスタッフが作ってるらしい。

なんかヘキサゴンの最低共通文化にあわせた番組作りの鬱憤を、このクイズ王~ではけ口にしてるとしか思えないw