500冊!読む!(10、11、12)
時間が無いのでサクっと。
- 太田 光, 中沢 新一
- 憲法九条を世界遺産に (集英社新書)
10冊目
言ってることはわからなくはないけど、中沢さんのいうことはやっぱり信じられないなー。
中沢さんは憲法どうのこうのよりも、オウム総括が先。
太田さんは、違う媒体で「憲法九条を世界遺産にするためなら、戦争もやぶさかではない」的な発言してるのは笑ってしまった。
非戦、非武装主義の、社会党とかとの主張とは比べるとかなり違うと思う。
- アルボムッレ・スマナサーラ
- 自殺と「いじめ」の仏教カウンセリング
11冊目
別に自殺願望は無いけど、仏教は自殺をどう説いてるのか興味があったので読んでみたが、なんかかいてる人の仏教解釈と現実問題の無知とがあいまってめちゃくちゃ。
「子沢山のお母さんは、凄く元気で10人分くらいでも頑張ります。1日30分しか寝られなくても大丈夫!」って書いてるけど、そもそも仏教は反リプロダクション(次世代につながる営みを否定する思想。簡単にいえば、子供を生むことを良しとしない)だから、子沢山のお母さんを仏教で説くこと事態がどうかと。。。
いじめを実例をあげて回避するやりかたも、むちゃくちゃ。
「机に『死ね』と書かれた紙が入っていた」時は、ワラ人形を持って私を死ぬ奴を呪ってやる!と言いなさい、だとか、「臭いとか不細工とか言われた」時は、蓄膿症じゃないの?色盲じゃないの?と言いなさいだとか、ほんとうに実行したら、いじめてる奴に、宙に浮きっぱなしになるぐらにボコボコのコンボ喰らわされるのは必至。この人はいじめの実態も知らないし、いじめを受けたことも当然無い、お花畑で生きてきた人なんだなと、思わざるをえない。
- 宮台 真司, 宮崎 哲弥
- M2:ナショナリズムの作法
図書館にM2の最新刊があったので、思わず借りてしまった。理論武装してから読みたいといった舌の根も乾かぬうちに。反省はしていない。後悔はしてる。
でも、解説がふってあるのでまだわかりやすい。
日本に住んでる人が、M2で話されてることが半分はわかって、さらに賞賛と批判が議論されるようになれば、マスコミやネットに踊らされず、民度があがるんだろうなーと思った。
おそらく宮台さんはそれを目指したがそれがかなわず、絶望しているのだろう。対談の最終回で「僕達が発言したことに意味があったのかな?」と語っている。
宮崎さんは、もう少しそれが出来るのではないかと活動している人。
しかしどちらも悲観的になったわけではない。
宮台さんはネットでは今も、少人数相手にその活動は続けている。
大人数相手の伝達効率が少ないところでの活動、宮台さんは少人数相手に伝達効率が大きいところでの活動。
未来M2の本がもっと多くの人に読まれることを、願ってならない。
洗脳されたかなー。