IMFレポートでユーロ円が上昇 | よそうかい - トレーダーの独り言 2

IMFレポートでユーロ円が上昇

為替は円売りが進行。

IMFは本日発表した世界経済見通しで、07年度の日本のGDP成長率を2.3%とする一方、
米国の伸び率を2.2%に引き下げ、16年ぶりに日米の経済成長率が逆転する結果となった。
もっとも、IMFは日本のインフレ率はゼロに近く、容認できる状況にはないとし、利上げは
出来るだけゆっくりと行うべきとも指摘しており、発表後はこちらがより材料視され円売りが
膨らんだ。同じ2.3%成長でも夏までにECBは金利を4%に引き上げるべきとした欧州とは対照的、
ユーロ/円が160円の大台をあっさりと上抜けたのも当然か。

午後にはFOMCの議事録が発表された。参加者全員がインフレは穏やかに沈静化するとの
見通しがはずれ(インフレが)加速するリスクを懸念しているとの記述があったのを手掛かりに、
今度はドル買いが膨らんだが、一方で景気の見通しについても不透明感が広がってきたとの
見方もあり、一方的なドル買いにはつながらなかった。この他、クリーブランド連銀の
ラッカー総裁が最近のインフレ指標の強さを懸念し追加利上げの必要性を示唆したが、
もともと超タカ派の総裁だけに大きく反応することはなかった。バーナンキFRB議長も
スピーチを行ったが、こちらは経済やインフレ見通しについての言及はなし。

足下の物価指標を見る限り、FEDがすぐに利下げを行うことは難しい。しかし一方では
住宅市場の落ち込みや設備投資の伸び悩みなど、景気後退へのリスクが高まっている。
インフレの高止まりがFEDの利下げを必要以上に遅らせるようなことになれば、景気や
株価に大きな影響を与える恐れも十分に考えられる。後手を取ったFEDがあわてて
50ポイントといった緊急利下げを行うような事態となれば、ドルにもかなりの売り圧力となるだろう。

明日はECBの理事会が行われる。こちらの方は相変わらずインフレ警戒モード一色、
5月の利上げを示唆する内容がトリシエ総裁の口から出てくれば、
更にユーロ買いの圧力が高まることになりそうだ。