サブプライムは今後も大きな影響が残る | よそうかい - トレーダーの独り言 2

サブプライムは今後も大きな影響が残る

為替は前日の流れを継いだ円安が進行。

サブプライム・ローン問題で特にショッキングなニュースもなく、
指標も強弱まちまち。米株は比較的安定した動きとなり、
市場も今日のところだけは一服といった感じだろうか。
指標ではNY、フィラデルフィアの連銀指数が悪い。人材不足という
面もあるにはあるが、6ヵ月後の期待指数で雇用が共に落ち込んで
いることが特に気掛かりだ。ある程度分かっていることではあるが、
製造業の回復は雇用尾も含め、当面期待できそうにない。
PPIは元々変動が激しいものだし、まあこの程度の数字が出ても
不思議ではない。明日のCPIを見てから判断したい。対米証券投資は
予想以上に強気だったが、最近特に為替市場への影響力が薄れている
感じがするのだが、気のせいだろうか。最近の傾向を見る限り、
指標の内容は強弱どちらかの方向に傾いてはおらず、
方向性を決定付けるような材料とはならないだろう。

このサブプライムというやつは、この先もかなり大きな影響が残りそうだ。
本日のグリーンスパン講演ではないが、景気に対する明確な影響を
あげつらうことが難しいのは事実。ただ、これまで過剰流動性に支えられて
イケイケどんどんだった市場の雰囲気が変わったのは間違いない。
あまり過小評価してはいけないと思う。彼は住宅価格の下落が何よりも
問題になると指摘していたが、私もそれには大賛成だ。住宅価格の
上昇に大きく依存して借金をしている連中が、この国には多すぎる。

こうした問題が残る限り、ドルが大きく買い進まれることはないと思われる。