原油反発 | よそうかい - トレーダーの独り言 2

原油反発

NY原油は反発。ダウが100ドル以上反発するなど世界的に
株価が上昇したのを好感、寄付きから買いが先行した。

株高に円安と市場がこれまでと正反対の動きを見せたことで、
先週から続く混乱もようやく一段落するかの安心感が広がった。
ただ、その割に原油の上昇は今ひとつといった感は否めない。
先週も他市場の混乱を尻目に続伸するなど、我が道を行く展開だった
だけに、株が上がったからといって単純に買われる訳でもないようだ。

一方、足元の材料は結構強気のものが多い。ナイジェリアでは
パイプラインの油漏れで18.7万バレルの生産が停止。これが単なる
事故ならばまだ良いが、最近の国内治安悪化の影響で施設の
メンテナンスが十分に行われてといったものが原因なのだとしたら
事態は深刻だ。この先更に問題が発生する可能性も否定できない。

昼過ぎに発表されたEIAのアウトルックでは、07年の原油価格見通しが
大幅に引き上げられた。また、OPECの2月産油量も前月から20.5万
バレル減少と、減産は着々と進んでいる。こうした状況が続く限り
需給は引き締まり、結果はいずれ消費国の在庫などに表れるはずだ。
米国では輸入がじわじわと減ってきている上、国内製油所のトラブル
などで製油所の稼働率が低迷、ガソリン在庫は既に減少傾向が
強まっている。明日の在庫統計でこうした傾向が確認されれば、
更に買いを集めることになるだろう。