サウジ石油相の真意 | よそうかい - トレーダーの独り言 2

サウジ石油相の真意

NY原油は大幅反落。OPEC追加減産開催の
可能性が遠のいたことを受け失望売りが膨らみ、
2005年5月末以来の安値水準で取引を終了した。

先週末に盛り上がったOPEC緊急総会開催で
追加減産決定というシナリオは、サウジ石油相の
発言であっさりとなくなってしまった。
イランやベネズエラが開催を求める強気の発言を
繰り返してはいるが、これはいつものことで、特に
気にする必要もないだろう。OPECリーダーの
サウジがノーと言った瞬間になくなったと考えてよい。

敢えて疑問を呈するとすれば、サウジ発言の真意は
どの辺りにあるのかだろう。ここまで一番生産量を
減らしているのは紛れもなくサウジであり、減産の効果を
何より望んでいるのも同国のはず。自らの市場への
影響力を考えれば発言で価格が急落するのは目に
見えていたにもかかわらず、何故あそこまで明確に否定したのか?

在庫は彼の言うとおり減ったのかもしれないが、今年の
暖冬を考えれば再び積み増しされる恐れも十分にあるはずだ。
第一、在庫水準だけで生産方針を決めるのならとっくの昔に
減産をしているはずで、彼らが価格を気にしていることは
疑いの余地もない。

2月から既に決定済みの追加減産が字視されれば相場が
反発すると、よほど自信を持って予想しているということだろうか。
うがった見方をすれば、口先だけでなかなか自ら生産を減らそうと
しないベネズエラやイランといった国を真剣にさせるため、
わざと値を押し下げるような発言をしたとも考えられる。