FED高官のインフレ警戒発言に思う | よそうかい - トレーダーの独り言 2

FED高官のインフレ警戒発言に思う

17日のNY為替市場は住宅着工件数が予想以上に
悪かったことを嫌気し、ドルロングを手仕舞う動きが加速した。

10月の新規住宅着工件数は00年7月以来、
先行指標となる建築許可件数は97年12月以来の低水準と、
予想よりかなり弱い数字が出たことは間違いない。

このところ市場にはややドル高のバイアスが
掛かっていたこともあって、発表後にはドル売りが加速したようだ。

フィッシャー・ダラス総裁の発言は、どちらかといえばハト派との
印象が強い人のものだけにドルの下支え要因となったが、
内容自体は今週に入って伝わった他のFED高官のそれと
あまり大きな違いは見られない。

このところインフレに対する楽観論を諌める
発言が相次いだのは、それだけ直近に発表された
指標がそういった方向を示唆しているという事だろう。

彼らは所詮役人だから、指標発表でインフレ沈静化への
期待が高まっているところに、敢えてそれを助長するような
発言をする筈はない。

自分の発言がドル安を加速させたなどと
政府から責められてはたまったものではないからだ。

ただし、誰一人として足元の数字に疑問を呈した訳ではないし、
むしろ数字は良い方向に進んでいると認める
内容が多かったことも忘れてはならない。

発言の趣旨は将来インフレが再燃する可能性も残っているよと、
行き過ぎた動きを抑えるものであって、
インフレを警戒して追加利上げをしますよというのではない。

今後もこうした傾向の指標発表が続けば、彼らも徐々に
インフレの沈静化を認める方向に進むだろうし、
その可能性はかなり高いのではないか。