ドルは動きはじめるか? | よそうかい - トレーダーの独り言 2

ドルは動きはじめるか?

今日も前日に続きドルの下落が目立つ一日となった。

理由はもちろん朝方発表された7-9月期のGDP。
前期比1.6%成長と市場予想の2.1%を大きく下回る結果を受け、
ドルが一斉に売られる展開となった。

GDPが悪かったのは、なんといっても住宅投資の低迷。
マイナス17.4%と、一人で成長の足を引っ張った。
GDP寄与度を見ると、1.12%もGDPを押し下げた計算になる。

個人消費(特に耐久財)や企業の設備投資は
予想以上に健闘しているので、
余計に住宅の落ち込みが目に付く。

前日発表された新築住宅販売では
販売件数こそ伸びたものの、販売価格の中間値は
前月から9.8%も下落、ほぼ一年前の水準に逆戻りした。

下落率は、1970年以来というから驚きだ。

その前の日の中古住宅販売でも、販売価格はやはり下落していた。

住宅市場の落ち込みが米国の経済成長を阻害するというのは、
既に市場のコンセンサスになっているから、
この程度の数字が出てもうろたえる必要はない。

実際、株価などは下がったものの、
それほど大騒ぎしたとも感じられない。

どちらかというと、ドルだけが急激に売り込まれた感がある。

前日のグリーンスパン発言によるドル売りの
流れを継いだ、との見方もできるだろう。

だが、それだけではないような気もする。

昨日友人の為替オプションディーラーから届いたメールには、
材料の割にドルの落ち方が大きいとの印象が書いてあった。

なんでもドル円のボラティリティーはこの10年で最低の
水準まで落ち込んでいるとかで、
さすがにこれ以上は下がることはないだろうから
為替もいよいよ動き始めるのではないかとの見通しだ。

じりじりとドル高に推移してきた相場が、
一気にドル安に振れる、ということになるのだろうか。

ドル円のボラティリティーは現在7%前後。
ちなみに、原油は30%、天然ガスは50%、
砂糖は55%、小麦は48%。

両者が性格のまったく違うマーケットであることは確かで、
為替のやり方は商品では通用しないし、
逆もまた真なり、だ。

だから何なんだ、と言われそうだが・・・