ドルからユーロ | よそうかい - トレーダーの独り言 2

ドルからユーロ

今日はドルの下落が目に付いた。

前日のFOMCを受けて目先の利上げ観測が後退していたところへ、
どちらかといえば弱気の経済指標の発表が相次ぎ、
上値がずっしりと重くなる。

ちなみに、耐久財受注は予想を上回ったが、
大方がボーイングの大型受注を反映した民間航空機受注に
引っ張られてのもの。運輸を除けばそれほどいい数字ではない。
また、新規住宅販売も件数こそ良い数字となったが
販売価格が大きく落ち込んだことが嫌気されたようだ。

そして、極め付きはグリーンスパン発言。

民間、中央銀行にかかわらず、
この先ドルからユーロへの資産移動が
進んで行くとの見通しを示したことで
一気にドル売りが膨らんだ。

元FRB議長さんは商業金融協会主催の会議で
講演を行ったのだが、その影響力の大きさは相変わらずだ。

歴史を見ても、一国の繁栄が未来永劫続いたためしはなく、
ドルも同様に基軸通貨であり続けることはないだろう。
かつて英ポンドがドルにその座を譲ったよう、
ユーロが後継者になるかどうかはさておき、
資産の国際的分散をはかるのはごく自然な行動だ。

もっとも、こうしたものは何年もかかって完了するもの。
数ヶ月先の為替動向を見る際、過剰に影響されるのは避けたい。

そうそう、商品市場が総じて価格調整の動きが強かった中、
金だけはこのドル安の流れの中で大きく値を伸ばしている。

再び600ドルの大台に手が掛かるところまで来たが、
今度はこの水準を維持できるのだろうか。