チャンスはそこまで | よそうかい - トレーダーの独り言 2

チャンスはそこまで

3日のNY原油は大幅下落。

オープンでいきなり60ドルの節目を割り込むと
あとは売り一色の展開、
一気に58ドル台まで値を崩した。

以前にも 米国、あるいは世界的な景気の停滞に伴う
需要の伸び悩みが、かなりの価格下落をもたらすと書いたが、
はたしてその通りの展開となっている。

特に、反発を呼ぶ数少ない材料の一つとして挙げていた
OPECの減産が、スムーズに行われそうにないのが、
このところの急落につながっていると思われる。

先週末にはベネズエラとナイジェリアが
独自に減産を行うと発表したが
他の加盟国の反応は今ひとつ。

OPEC事務局は価格急落を受けての声明文の草案を
先週金曜に用意していたらしいのだが、
どうやらこれも日の目を見ることはないようだ。

OPEC加盟国の足並みが揃わないことの弊害は
先週に 書いたばかり。

根本的な要因は需要伸び悩みによる需給バランスの崩れにあり、
OPECの生産量の増減はそれほど大きな影響はないと思うのだが、
市場はそんなことはお構いなしに弱気色を強めている。

OPECが動かなければ、55ドルあたりまでは値を崩す可能性がある。

ただし、あまり下げ相場に浮かれている場合でもない。
北半球が本格的な冬になり、暖房需要が出てくれば
需給バランスもある程度改善する。

OPECも、これ以上値が下がればまとまることが出来るだろう。

北朝鮮による核開発宣言は市場にまったく無視されたが、
強気の流れの中ならかなり大きく取り上げられたはずだ。

また、ヘッジファンドなどの投機資金も
どこかに消えてなくなったわけではない。

本日は原油だけでなく金相場も急落したが、
商品市場から流出している(と思われる)投機資金は
証券市場に向かい、ダウを史上最高値にまで押し上げた。

これはこれで行き過ぎの感が強い。
今の米経済がそこまで堅調だとはとても思えないし、
年末までのどこかで株もかなりの調整局面を迎えるだろう。
そうなれば再び資金が商品に還っていくことになる。

万が一、株価に引っ張られて景気も回復するなら
原油需要も回復、相場にも強気に働くはずだ。

あせって買ってもろくなことはないので、
しばらくは静観するのが一番だが、
チャンスはそこまで来ている。

来週あたり、少し真剣に考えてみよう。