OPEC減産-その2 | よそうかい - トレーダーの独り言 2

OPEC減産-その2

ナイジェリアが10月から石油供給を5%引き下げ
ベネズエラは日量5万バレル減産・・・

市場はOPECの減産に過剰反応し過ぎではと
前日にコメントしたばかりだが、
はたして相場は本日も上記発表に振り回され、
1ドル以上の値幅で上下する展開となった。

OPECの合意事項ではなく
それぞれの単独決定とのことだが、
やはり過剰反応と言わざるを得ない。

ベネズエラはもともと減産を積極的に主張している
タカ派の筆頭だから、こうした発表しても特に驚く必要はない。

ナイジェリアの方は、5%という言い方がいかにも怪しい。
輸出の5%なら減産量はベネズエラと似たようなものだが、
日量250万バレル以上とされる生産能力の5%なら結構な減産だ。

国営石油会社が顧客に対し発表したらしいが、
具体的な減産量を言わないのを見ても
価格維持のための口先介入の可能性が高い。

現在同国では国内情勢不安から石油施設が
いくつか閉鎖されたままになっており、
日量で40-50万バレルは生産が止まっていると思われる。

ただでさえ輸出量が減っている現在、彼らにとってみれば
石油収入を確保するためにも価格下落は何としても避けたいところ。
同国のエドモンド・ダウコル石油相は現在OPEC議長を務めているが、
なかなかOPEC内をまとめられない議長に業を煮やしたのだろう。

もっとも、輸出を本当に5%減らすのなら
価格が5%以上上昇しないと元は取れない。
おまけに他の加盟国は減産をしないまま、
価格上昇の恩恵を受けることになる。
実際に生産を減らす可能性は、かなり低いと考える。
これは、ベネズエラも同様だ。

かつてOPECは、生産枠引き下げで合意しながら
加盟国がいわゆる闇増産で供給を増やし
価格下落を食い止めることが出来なかった苦い経験を持つ。

当時闇増産の主犯格はベネズエラだったが、
チャベス大統領が出てきて真剣に減産するようになり
下落基調に歯止めが掛かっている。

さて、ベネズエラはこの局面で
どのような役割を果たすのだろう。