売り材料が出尽くす時 | よそうかい - トレーダーの独り言 2

売り材料が出尽くす時

今日はコーンの話

8月のUSDAレポートでイールド見通しが大幅に
引き上げられたことを受け下げ足を速め、
あっさりと年初来安値を更新。
12日に発表された今月のレポートでも
特に強気の数字は出てこず
現在も安値圏で低迷している。

もっとも、需給バランスを見る限り、
それほどファンダメンタルズが弱いと訳ではない。
06/07年度の在庫率(期末在庫/総需要)は
かろうじて10%を超えた程度、
ここ10年では03/04年度に次ぐ低さだ。

ちなみに03/04年度の価格は3ドルを超えている。
それ以前では95/96年度が5%、96/97年度が10%というのがあるが
このときは96年に一時5ドルを超えるまで上昇している。

少なくとも、今の水準(2.3ドル台)まで値を下げるのは行き過ぎではないか。

だが、相場は確かに下がっている。

これが現実。

理由を考えよう

1) 8月、9月というのはとにかくイールドが注目される時期、
今年は雨も適当に降り、イールドが大幅に引き上げられたことで
市場心理が一気に弱気に傾いてしまった。

2) 金利上昇による商品市場からの資金流出懸念が
金や原油などにやや遅れて穀物市場にも影響し始めた。

3) 強気筋の拠り所でもあるエタノール需要の見通しが
5月に06/07年度の見通しが発表されて以来据え置かれたままで
ここへきてやや期待はずれの感が広がってきた。
ちなみに05/06年度のエタノール需要の見通しは2月から据え置きとなっている。

4) 収穫期の売り圧力(ハーベスト・プレッシャー)が徐々に強まってきている。

他にも色々とあるのだろうが、とりあえずこの辺にしておこう

ではこの先、これらの要因はどうなるのか

4)は早ければ9月中に底をつけることもあるが、
長く続いた場合、10月末あたりまで上値を押さえる可能性があるので要注意。

3)は原油相場次第という面も大きいが
ガソリンにエタノールを混入するという制度自体が変わらない限り
少なくともこの先需要がしぼむと言うことは考えにくい。
春先には過剰なまでの期待がかけられた分の反動が
今になって表れているのではないか。

2)は強気筋には一番厳しいところ。
FRBが早々に利下げへと舵を切らない限り、
これまでのような金融相場的な相場上昇は期待できない。

1)はあまり気にしなくても良いか。
時期的にこれ以上のイールドの大幅修正は考えにくい

売りを後押ししていた材料に皆が興味を示さなくなると、
在庫率など需給バランスが注目される可能性は高い。

ただ、それにも何らかのきっかけが必要となるだろう
今日の発表は予想を下回ったが、
輸出成約が今後も100万トンの大台を維持するようなら
相場の大きな下支えとなるだろう。
ドルが急落してくれればさらに期待が膨らむ。

これに加え、次回のレポートで
エタノール需要が上方修正でもされようものなら
今まで大きく売られている分、
買い戻しにも拍車が掛かるのではないか。

もっとも、今すぐに安値を拾うようなまねはお勧めできない。
流れを作っている売り材料がどのタイミングで出尽すのか、
しばらく注意深く見守っていくのが良いだろう。