金相場とインフレ懸念 | よそうかい - トレーダーの独り言 2

金相場とインフレ懸念

週明けのコモディティーはほぼ全面安、
中でも下げがきつかったのが金相場だ。

イランが2ヶ月間だけ核開発を停止すると
欧州に対して提案したとの情報が飛び交い、
下げを加速させている。

原油もイラン問題に加え、OPEC総会で
生産枠が据え置かれたことから値を下げたが
下げ幅は金の足下にも及ばない

ハリケーンの懸念はかなり後退したとはいえ
まだ供給面で不安の残る原油に比べ、
現在の金はファンダメンタルズが非常に弱い。
辛うじて中東情勢が下支えとなっていたのだから
今日の下げも当然と言えば当然だろう

たとえばインフレ懸念

債券トレーダーの友人から教えてもらったインフレ指標に
TIPS(インフレ連動債)と通常の米国債のスプレッドがある
市場でのインフレ懸念が高まると、連動して利回りが良くなる
TIPSに人気が集まるので、スプレッドが拡大するというわけだ。

FOMCでの金利政策やFED高官の発言などで
債券市場が乱高下しても、このスプレッドにはほとんど影響しない。
中長期的なトレンドを見るには非常に使いやすいツールといえる。

これが8月半ばあたりからどんどん縮小していたので
いずれは金相場も値崩れを起こすのではと思っていたが
はたしてその通りになった。

単純な債券相場の上下からは読み取れないものが
このスプレッドには存在している。

地政学リスクはもともとコントロールできないし、
ここ数年はドルとの相関関係というのも怪しくなってきた。
最後に頼れるのはインフレ懸念というのが今の金相場。

何か大きなイベントが出てくるまで
しばらくはスプレッドを中心に見ていきたい。