蘇州の日本人母子切り付け事件 | アジアの季節風

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蘇州の日本人母子切り付け 中国外務省が「遺憾」表明 「偶発事件」と強調
2024/6/25 17:27


【北京=三塚聖平】中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は25日の記者会見で、江蘇省蘇州市で24日に日本人の母子が刃物で切り付けられて負傷した事件に対し、「このようなことが起きたことに遺憾の意を表する」と述べた。

毛氏は「中国側は引き続き有効な措置をとり、全ての在中外国人の安全を適切に守る」と表明した。

 

警察が「偶発的な事件」という初期段階の判断を下していることを明らかにしたうえで、「このような偶発的な事件は世界のいかなる国でも起こり得る」と主張した。

日本政府関係者などによると、母子は蘇州のバス停で日本人学校のスクールバスを待っていたところ、中国人とみられる男に刃物で襲われた。

 

母子は病院に搬送されたが、命に別条はないという。

現場にいたスクールバスの案内係の中国人女性も切り付けられ重体という。女性が母子をかばったところ、刃物で切り付けられたとの情報もある。(
産経ニュース)

 

 このニュースは多くの日本人に衝撃を与えたが、特に中国に滞在している日本人にとっては衝撃以上の恐怖だっただろう。

 

 事件があった蘇州市というのは上海市からバスで内陸部に向かって1時間くらいで行けるところにあり、私も2016年の10月に日帰り観光をしたことがある。

 

 その時に書いた記事がこれ↓。

 

蘇州日帰りバスツアー その1 | アジアの季節風 (ameblo.jp)

 

 私も上海に住んでいた2年4カ月の間に、仕事で上海以外の地域に行ったことは何度かあるが、自ら観光で行ったのはこの蘇州市が唯一だった。

 

 それくらい当時の私にとって蘇州市は、エチゾチックで一度は行ってみたいと思っていた所ではあった。

 

 実際に行ってみると国内の観光客も多くて、それ程魅力的な街でもなかったが、まあそれなりに中国らしい所ではあった。

 

 この街には日本企業も多いようで、日本人もそれなりに住んでいるようだが、そんな街でこんな事件が起きると、日本人はさぞかし不安なことだろう。

 

 中国側はこの事件を偶発的に起きた事件として、出来るだけ矮小化しようとしているようだが、果たしてそうだろうかと私は疑問を持っている。

 

 この国では依然として子供の時から反日教育を続けているようだし、日本人に対して敵愾心を抱いている人は少なくないと言われている。

 

 先日東京の靖国神社の境内で中国人が起こした放尿事件だってそのいい例だ。

 

 また福島の原発処理水を世界の中で唯一危険と断定し、日本の海産物を輸入禁止にしている国だから、国民もそう思っている人が多いだろう。

 

 自分の国の方がその何倍もの危険な汚染水を海洋に流し続けているという事実はひたすら隠しながらだ。

 

 兎に角今の中国は経済もガタガタだし、スパイ防止法など外国人にとっては危険な法律も色々できていて、明らかに不当と思われる逮捕例も増えている。

 

 そういう事も考えれば、これからの有事にも備えて、仕事でどうしようもない本人以外の家族は出来るだけ早く日本に帰国した方が良い。

 

 悪いことは言わないから、日本の外務省や在中国日本大使館や領事館も、そのような政策をどんどん進めていくべきだろう。

 

 実際には全くそんな気配はなさそうだが・・・。