先日のブログにも書いたように、晩酌の後散歩を今の処はずっと続けている。
多分ここ数日が一年の内で一番日が長い筈で、19時になってもまだ日が暮れないでいてくれる。
なので晩酌をした後もまだ充分明るく、昼間の暑気も少し和らぎ風も出て来て、この時間帯は丁度いい状態になる。
なので先日から夕方の散歩を再開した訳だが、相変わらず気持ちがいいので、すっかり定着してしまった感じだ。
何度も言うようにその時間帯の河川敷は、若い人たちがクラブ活動で集団で走っていたり、家族連れが散歩をしていたり、と色んな風景が見える。
また小さな子供と若いお母さんが遊んでいたり、高齢者夫婦が犬を散歩させていたりと、様々な家庭ドラマも見える。
うん、中々良いなあ。家の中でじっとしているよりはこの方がずっと楽しいなあ。
そして川の縁に立てば、先日の大雨で水嵩が増えた水が結構速い速度で下流に流れていく。
その水を暫く観ている内に、中学校か高校の古典の時間に習った鴨長明の「方丈記」のあの有名な出だしの文が自然に頭に浮かんできた。
《ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。》
鎌倉時代の文学だと言うから、今から800年以上も昔の人が書いた文章だと思えるが、凄い文章だなあ、と今更ながら感心するしかない。
日本人の意識の中には、大昔からこういう無常観があったのかと思うと、やはり日本人というのはただ者ではないなと思ってしまう。