「セキュリティー・クリアランス」法案 が成立 | アジアの季節風

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 少し古いニュースになるが、先週末に所謂「セキュリティクリアランス法案」と呼ばれる法案が、参議院本会議で可決され成立した。

 

経済安保分野の「セキュリティー・クリアランス制度」創設法、参院で可決し成立
2024/05/10 12:50


 経済安全保障分野の重要情報に触れる資格者を政府が認定する「セキュリティー・クリアランス(適性評価)制度」を創設する「重要経済安保情報保護・活用法」が10日午後、参院本会議で与野党の賛成多数で可決、成立した。


 同法は、漏えいすると安全保障に支障を与える恐れのある政府保有の情報を「重要経済安保情報」に指定。

 

犯罪歴など7項目の身辺調査を行い、問題がない人に限って同情報を取り扱える資格を与えることが柱だ。(読売新聞)

 

 この法案はあの高市早苗経済安保担当大臣が命を懸けるかのように作った法案だ。

 

 まだ色々と欠陥は指摘されているとはいえ、この法律が出来たことは素晴らしい事で、私としては素直に喜びたいと思っている。

 

 兎に角戦後の日本は、馬鹿みたいに性善説に立って、この世では悪を成す人等はいないという前提で何もかもが成り立っている。

 

 日本を侵略してくるような国はないとか、スパイなんかいないとか、もうお人好しもいい加減にしろと言いたくなるような連中が充満していた。

 

 その為未だにスパイ防止法すらできていない、という異常な国になってしまっていた。

 

 しかしそれではいくら何でもマズイだろうという事で、10年程前の安倍政権の時に特定秘密保護法案を作ろうとしたが、野党とマスコミから総バッシングを受けた。

 

 それでも何とか安倍政権はあの法案を通したが、あの時野党や左派マスコミがどれ程バカげたことを言って反対していたか思い出してほしい。

 

 あの法案は国家機密、特に軍事機密に特化して守る法案だったが、それだけでは完全だった訳ではなかったようだ。

 

 それで民間の経済面での機微情報も守る必要があるという事で作ったのが、今回のこの法案だったらしい。

 

 こんな法律のない国は先進国では日本だけで、それでは国際的な協力物件や入札物件にも参加させてもらえない、という事で早急に作る必要があったようだ。

 

 まあ最近の国際的なヤバい状況を見て、10年前には大反対キャンペーンを張っていた野党やマスコミも、今回はさすがにそれをしなくなり、粛々と法案は通ったようだ。

 

 この法案に反対する奴はスパイだ、というキャンペーンが功を奏して、反対しにくい雰囲気が何となく生まれたのかも知れない(笑)。

 

 ただ先にも書いたように、この法律にはいくつかの欠陥もあるようだ。

 

 よく言われているのは適性検査の検査項目の中にハニトラの項目がないとか、大臣、副大臣、政務官等はこの検査を受ける必要がない、という事だ。

 

 それはなんぼなんでもアカンやろ!(笑)。この人たちこそちゃんと検査しないとエライことになるぞ、そう思いません?。

 

 まあそれは次の課題として残ってはいるが、取り敢えずこの法案が通ったことは素直に喜ぼう。そして高市大臣にはお疲れ様と言いたい。