「安い国」に成り下がった日本 | アジアの季節風

アジアの季節風

アジアの片隅から垣間見える日本や中国、あるいはタイを気負うことなく淡々と語る

韓国で売春疑いの日本人3人逮捕 「観光」偽って入国、ビザ免除制度を悪用か
2024/5/11 18:28


韓国紙、朝鮮日報は11日、観光目的と偽って入国し売春したとして出入国管理法違反容疑で、韓国警察が20代の日本人の女3人を現行犯逮捕したと報じた。

 

ソウルの繁華街、江南のホテルで身柄を拘束された。警察はほかに少なくとも10人の日本人の女が売春していたとみて、行方を追っている。

警察は売春をあっせんした疑いで現地業者の4人も拘束。江南のほか、ソウル郊外の新都市、城南市盆唐に女を派遣していたという。

 

観光目的なら90日間、査証(ビザ)を免除される制度を悪用したとみられ、5月初旬に入国した。(共同)(産経ニュース)

 

 日本は90年代の初めからデフレに陥り、物価も上がらなかった代わりに、30年間所得も上がっていないと言われている。所謂失われた30年だ。

 

 つまり今の若い世代は、その親たちが若かった頃と同じ位の給料しかもらってないという事になる。

 

 そればかりか、その頃と比べると税金や社会保険料など給料から引かれる分が増えているから、可処分所得はその頃よりも減っている。

 

 その間に日本以外の国では何処の国も2倍、3倍に増えているから、日本人の一人当たりのGDPのランキングは下がって行くばかりである。

 

 簡単に言うと日本は「安い国」になってしまったという訳だ。給料も安いし物価も安い。だからインバウンドたちはどんどん日本に観光にやって来る。

 

 日本は値段の割にはクオリティが高いから、彼らインバウンドにとってはもしかしたらこんなおいしい国はないのかも知れない。

 

 その「安い国」が別の形で現れたのが上のニュースなのだろう。

 

 もう悲しいと言うか情けなくなってくる。日本も遂にこんな国になり果ててしまったか、と思わざるを得ない。

 

 こういう現実があるのに、日本の政府や経済界は今人材不足の解消を理由に外国人労働者を大量に受け入れようとしている。

 

 人材不足というのは如何にもらしく聞こえるが、本当はまやかしであり、安い給料で働いてくれる人が不足していると言った方が正しいのだろう。

 

 だからそれは経済界からの強い要請であり、政府がそれを受け入れている結果なのだ。

 

 その結果どうなるかと言えば、安い外国人と競争させられて、日本人の給料も当然のことながら益々下がって行く、という事になるのだろう。

 

 そして上の記事にもあるように、日本人の若い女性(に限らず男性も)がより高い収入を求めて外国に出稼ぎに行くく、という現象が益々増えてくるだろう。