敗軍の将は兵を語らず | アジアの季節風

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衆議院補欠選挙 立民 3選挙区すべて勝利 自民は議席失う
2024年4月29日 5時29分 

岸田総理大臣の今後の政権運営に影響を与えることも予想される衆議院東京15区、島根1区、長崎3区の3つの補欠選挙は、いずれも立憲民主党の候補者が勝利し、自民党は、候補者擁立を見送った選挙区を含め、議席を失いました。

今回の3つの補欠選挙は、去年秋に自民党の派閥の政治資金問題が明らかになって以降初めての国政選挙で、自民党は、東京15区と長崎3区で候補者の擁立を見送りました。

唯一、与野党対決となった島根1区では、選挙戦最終日のおとといも岸田総理大臣と立憲民主党の泉代表が応援に入るなど、総力戦が展開されました。

島根1区は、立憲民主党の元議員、亀井亜紀子氏(58)が2回目の当選を果たしました。

また、過去最多の9人による争いとなった東京15区は、立憲民主党の新人、酒井菜摘氏(37)が初めての当選を果たしました。

さらに、野党候補2人の争いとなった長崎3区では、立憲民主党の前議員、山田勝彦氏(44)が2回目の当選を果たしました。

一方、今回の投票率は島根1区が54.62%、東京15区が40.70%、長崎3区が35.45%で、いずれもこれまでで最も低くなりました。(NHKニュース)

 

 注目していた衆議院補選は上の記事にもあるように、3か所全てで立民の候補が議席を獲得し、自民党は不戦敗も含めて全敗という事になった。

 

 中でも私が一番注目していたのは東京15区で、この選挙区は最後まで混戦と言われていた上に、日本保守党が初めて候補者を出していたからだ。

 

 出来てからまだ半年しか経ってなくて、国会議員も一人もいないし、国政政党ですらなく、まだ組織も何もない単なる政治団体がいきなり小選挙区に挑戦する。

 

 参議院の全国区ならまだしも、衆議院の小選挙区の補欠選挙に挑戦するのはいくら何でも無謀だと言う声が、選挙通と言われる人からは言われたようだ。

 

 しかし私は所謂選挙通ではないので面白いと思った。しかもその候補者が飯山あかり氏なら最適で、もしかしたら勝てるのではないかとすら思った。

 

 いや、勝たないといけないと思った。今の腐りきった政治を打ち破れるのは日本保守党だけであり、その中でも飯山氏は最適の候補者だと思った。

 

 飯山氏がその候補予定者になり、その記者会見の中で私はノルマンディ上陸作戦の先兵になる覚悟で闘います、というような言葉を述べた。

 

 つまり私は討ち死にしても良いから、皆さん私の後に続いて来てください、という意味だ。私はその言葉を聞いた時感動して胸が震えた。

 

 飯山氏はその言葉を裏切ることなく、その日から毎日寒い日も雨の日も休むことなく辻に立ち続け、自分の考えていることを聴衆に訴え続けた。

 

 その姿をマスメディアは全く無視したが、沢山のユーチューバーが動画で流し続けてくれたおかげで、私は見ることが出来た。

 

 彼女の演説は1度として同じことを繰り返さず、その度毎に微妙に変えてくれるので、何度聴いても新鮮だった。

 

 それは決められたことを暗記して喋っている他の候補者とは違い、自分の頭で考えたことを喋っている証拠で、その意味でも他の候補者とは次元が違っていた。

 

 だからその言葉は日が経つにつれ次第に聴衆にも浸透し始め、最終日には物凄い数の支持者が富岡八幡宮の前に集まった。

 

 その動画がこれ↓。

 

 

 

 

 代表の百田氏はこの日の聴衆の熱気を前にして勝利を確信したと言い放った程だった。私もその動画を観て同じように感じた。

 

 しかし結果は上記の通りだった。しかも勝ったのはどう見ても立憲共産党の操り人形としか思えない様な候補者だ。もう情けないとかいいようがない。

 

 その一番の原因はやはり投票率の低さだろう。東京15区の投票率は何と40%くらいだった。

 

 当初から投票率が60%くらいになれば、組織票を持たない日本保守党には有利になると言われていたが、40%では話にならない。

 

 これでは何が何でも投票に行く人間が多い、組織力のある立憲共産党が有利なのは目に見えているからだ。

 

 なので無党派層の受け皿になると目標を定めていたにも拘らず、それを成し遂げられなかった日本保守党の責任も大きいと言えるだろう。

 

 勿論投開票日が3連休の中日だったことも少しは影響していたかもしれないが。

 

 それにしても外部から見たらあれほど盛り上がっているように見えた東京15区(江東区)も、住民自体は結構白けていたという事か。

 

 同じ選挙区から続けて2人も逮捕者を出したという事に対する責任や反省よりも、政治不信、政治に対する諦めの方が強かったということになるのか。

 

 しかしそうはいっても飯山氏はよく健闘したと言える。日本保守党にとっては初陣の国政選挙で、4位とは言え2位とそれ程差がない結果を残したのだから立派だ。

 

 昨夜遅くの記者会見↓に臨んだ代表の百田氏は「敗軍の将は兵を語らず」と言って多くを語らなかった。なので私が語る(笑)。

 

 

 この闘いを足場にして、日本保守党はこれからも諦めず、飯山氏の屍を乗り越えて(死んだ訳ではないが(笑))日本再生の為に闘ってほしい。

 

 また飯山氏自身も今回の経験で、政治家としての才能を改めて自他ともに認められたので、懲りずに次の機会を狙ってほしいものだ。

 

 もしかしたらこの6月にも早速解散総選挙があるかもしれないからである。