人の人生って…… | 鬼妻ファイト日記

鬼妻ファイト日記

毎日の姑とのバトル日記を、完全卒業しました。
10年の在宅介護を終えてからの姑は、施設に2年、療養型病院に
2年入院しましたが、令和4年11月3日(文化の日)に、97歳にて他界しました。
これからは、自分の老後の日記を書いていこうと思っています。

今日送迎してくれた友だちが、一番若くて今回の旅行を立案してくれた彼女です。

彼女は、定年は過ぎましたが、現役です。

二人の娘さんがいます。

上の娘さんは結婚されました。孫はまだです。

 

その彼女は3人きょうだいの真ん中です。

姉と弟がいます。

父親は税理士。

教育熱心で、従順だった姉と弟はしっかり勉強しましたが、彼女は運動神経が抜群だったので、そっちの道に行きたいと、なかば父親からは勘当同然の扱いを受け、家も早くに出たようです。

ところが、父親が亡くなると、姉は家に寄り付かなくなった。

父親からの呪縛がようやく解けたという感じだったそうです。

弟は、父親に嫌われたくないために、よく勉強し、愛知でトップの私立中高と進み、大阪大学に入学しました。

ところが、そこで燃え尽きてしまったらしく、父親が楽しみしていた税理士試験も公認会計士試験にも通らず、資格なしで大学を卒業し、当然父親の逆鱗に触れ、ますます弟はダメ人間になって行ったそうです。

 

父親の跡を継ぐ約束だったので、彼はどんどん追い込まれて行きます。

税理士試験も1つしか受からなかったそうです。

父親が生きている時は、それでも助手として働いていたようですが、父親が亡くなってからは、事務所を畳むしかなかったそうです。

 

まだ50歳だと言うのに、なんと孤独死してしまった弟さん。

心の拠りどころにしていた母親が亡くなったのがショックだったようで、後を追うように亡くなったとのこと。

病死です。

最期までそれでも面倒を見たり、実家の後始末をしているのもなんと早くに父親に見限られた彼女です。

人の人生なんて、と思った日でした。

「結婚もしないで、子どもを持つこともなく、なんという寂しい人生だったのかと思うと、哀れになる」

と、彼女は呟きました。

 

人生の歯車がどこかで狂ってしまったんでしょうねえ。

 

今夜は、アマリリスに救われそう。